〔NY外為〕円、144円台半ば(6日朝)

AI要約

外国為替市場で円相場が1ドル=144円台半ばに下落し、36銭の円安・ドル高となっている。

米景気減速懸念や日米金利差縮小観測により円買い・ドル売りの流れが強まったが、米長期金利の上昇に伴うドルの買い戻しも見られる。

東京株式市場は前日の大暴落から反動で大幅上昇し、円安・ドル高地合いを支援している。

 【ニューヨーク時事】6日午前のニューヨーク外国為替市場では、海外市場で優勢となった円売り・ドル買いの流れを引き継ぎ、円相場は1ドル=144円台半ばに下落している。午前9時現在は144円50~60銭と、前日午後5時(144円14~24銭)比36銭の円安・ドル高。

 米景気減速懸念などを背景としたリスク回避姿勢の強まりや日米金利差縮小観測を受けて強まった円買い・ドル売りの流れが一服。円安・ドル高地合いとなった海外市場の流れが、ニューヨーク市場入りしてからも継続している。米長期金利の上昇を受けたドルの買い戻しも入っているもよう。

 6日の東京株式市場では、日経平均株価は前日に史上最大の下落率を記録した反動から大幅上昇。終値は前日比3217円04銭高と、過去最大の上げ幅となった。5日の暴落をきっかけにした安全資産としての円買いの動きが弱まっていることも、円安・ドル高地合いを支援している。

 一方、米商務省が発表した6月の貿易収支は731億ドルの赤字となり、赤字幅は市場予想(725億ドルの赤字=ロイター通信調べ)ほど縮小しなかった。発表後、円相場は幾分下げ幅を縮小している。

 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0900~0910ドル(前日午後5時は1.0945~0955ドル)、対円では同157円60~70銭(同157円86~96銭)と、26銭の円高・ユーロ安。