〔米株式〕ダウ反落、234ドル安=不安定な相場続く(7日)☆差替

AI要約

ニューヨーク株式相場は不安定な状態が続き、7日に反落。ダウ平均は234.21ドル安、ナスダック総合指数は171.04ポイント安。

日経平均株価は上昇したが、世界同時株安や円高の影響で午後にマイナス圏に沈む。米国債入札結果が低調で心理を悪化させた。

米半導体大手の株価下落が目立ち、円キャリー取引の巻き戻しが影響。ダウ構成銘柄ではアムジェンやウォルト・ディズニーが下落する一方、アップルやメルクが上昇。

 【ニューヨーク時事】7日のニューヨーク株式相場は、今週初めの世界同時株安を受け不安定な状態が続く中、反落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比234.21ドル安の3万8763.45ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は171.04ポイント安の1万6195.81で引けた。

 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比3431万株減の10億7833万株。

 7日の東京株式市場で日経平均株価が上昇。日銀の内田真一副総裁が追加利上げに慎重な姿勢を示したことで市場に安心感が広がり、ダウ平均は午前中に一時500ドル近く値上がりした。ただ、世界同時株安や急激な円高進行の余波で徐々に売りが優勢となり、午後に入るとマイナス圏に沈んだ。

 この日実施された10年物米国債の入札結果が低調だったことも投資家の心理を悪化させた。米長期金利が上昇し、株価を下押しした。

 米半導体大手のエヌビディアやブロードコムの値下がりが目立った。市場参加者は「円キャリー取引で買われていた銘柄が、円キャリーの巻き戻しに伴い売られている」(日系証券)との見方を示した。

 ダウ構成銘柄では、前日発表の決算が嫌気されたアムジェンが5.0%安、7日発表の決算が投資家の期待を下回ったウォルト・ディズニーが4.5%安、インテルが3.6%安、ホーム・デポが3.3%安。一方、アップルが1.3%高、メルクが1.2%高、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が1.2%高。