円キャリー巻き戻し、50%程度完了 なお継続の見通し=UBS

AI要約

UBSのアナリストは、世界市場に波及した円キャリートレードの巻き戻しはまだ50%程度完了しておらず、続くとの見通しを示している。

過去2-3週間で約2000億ドルの巻き戻しがあったと述べ、金利差の変化が今後の解消に大きな影響を与えると指摘している。

1998年の急速な巻き戻しと比較して、さらなる巻き戻しが予想されるとしている。

円キャリー巻き戻し、50%程度完了 なお継続の見通し=UBS

[ニューヨーク 6日 ロイター] - UBSのアナリストは6日、世界市場に波及した円キャリートレードの巻き戻しについて、現時点で50%程度完了した段階と推定し、まだ続くという見通しを示した。

UBSジャパンのマクロストラテジスト、ジェームズ・マルコム氏は6日付の顧客向けメモで、ドル・円キャリートレードがピーク時に少なくとも5000億ドルまで拡大したと指摘。ここ2─3週間で約2000億ドルの巻き戻しがあったという試算を示し、巻き戻しは終わっていないと述べた。

その上で、今後どの程度解消されるかは「金利差の水準ではなく、金利差の変化に大きく左右される」と指摘。「急速な巻き戻しが起こった1998年と比較すると、さらなる巻き戻しが進むことが予想される」とした。