米30年住宅ローン金利低下、1年3カ月ぶり低水準の6.55%=MBA

AI要約

米国の住宅ローン金利が急激に低下し、過去2年で最も低い水準になった。

FRBの利下げの可能性や労働市場の影響が要因として挙げられる。

住宅購入希望者にとっては安心感をもたらし、借り換えも選択肢として現れている。

米30年住宅ローン金利低下、1年3カ月ぶり低水準の6.55%=MBA

[7日 ロイター] - 米抵当銀行協会(MBA)が7日発表した2日までの週間住宅ローン平均は、30年固定金利型が前週比27ベーシスポイント(bp)低下し、6.55%となった。2023年5月以来、1年3カ月ぶりの低水準で、過去約2年で最も急激な低下だった。

米連邦準備理事会(FRB)が今年9月に政策金利の引き下げを始める可能性を示唆したほか、労働市場の下振れを受けて金融市場の見込むFRBの利下げ幅が拡大したことが背景にある。

近年、価格と借り入れコストの上昇で住宅にますます手が届きにくくなる中、米国で最も利用の多い30年固定住宅ローン金利の低下は住宅購入希望者にいくらかの安心感を与えるものだ。

また、より高い金利の際に住宅を購入した人にとっては、借り換えで支払いを減らすという選択肢もある。MBAの30年固定金利平均は23年10月に7.9%に達していた。

MBAによると、住宅ローンの借り換え申請が急増しており、約2年ぶりの高い水準となった。ただ、住宅購入増加率は1%未満にとどまった。住宅の在庫が少なく、価格が押し上げられていることで抑制された。