パナソニック オートモーティブシステムズ、「松本」「敦賀」「白河」国内主要3工場が操業50年

AI要約

パナソニック オートモーティブシステムズは、松本工場、敦賀工場、白河工場が操業から50年を迎えたことを発表。

各工場では車載製品の製造や新工法の開発、次世代のモノづくり人材の育成が行われており、それぞれの工場は独自の強みを持っている。

同社は、「世界一の移ごこちデザインカンパニー」を目指し、新たなモビリティ体験の創造や安全運転システムの高度化に取り組んでいる。

パナソニック オートモーティブシステムズ、「松本」「敦賀」「白河」国内主要3工場が操業50年

 パナソニック オートモーティブシステムズは8月6日、国内主要3工場「松本工場」「敦賀工場」「白河工場」が、操業から50年を迎えたことを明らかにした。

 松本工場の操業開始は1974年4月。生産品目はIVI(イン・ビークル・インフォテインメント)、ディスプレイ・オーディオ、カーナビゲーションほか。パナソニックグループの車載モノづくりをけん引する、“グローバルトップランナー”工場として、車載製品の製造のほか、新工法の開発や、次世代のモノづくり人材のリーダー教育が行なわれている。

 敦賀工場の操業開始は1974年7月。生産品目は車載スイッチ、バックアンドコーナーセンサー、ヘッドアップディスプレイほか。車載スイッチやセンサーなどの設計開発、製造を行なっており、製品を通して人とクルマをつなぎ、車室空間に新しい価値を提供することをミッションとしている。製造現場では、最新のデジタルの力を取り入れ、360度カメラで撮影した動画をAIで解析することで現場のムダと滞留を可視化し、個々の提案やアイデアで日々の改善に取り組んでいる。

 白河工場の操業開始は1974年4月、生産品目は車載カメラ、ETC車載器ほか。製品の進化を支える量産化技術に強みを有し、グローバル3拠点の中核工場として中国やメキシコ拠点と連携し、車載カメラやETC車載器の量産開発と製造を担っている。交通事故の低減とドライバーの負荷軽減につながる安全運転システムの高度化や、クルマとくらしの連携を通して、より安全で安心なモビリティ社会の実現への貢献を目指す。

 同社は企業ビジョン、“世界一の「移ごこちデザイン」カンパニー”の下、パナソニックグループが培ってきた家電やデジタルAVの技術と知見を活かした、新たなモビリティ体験の創造を目指している。クルマや歩行者、自転車など、街を行くすべての人々が安心してここちよく移動できる世の中と、環境貢献で地球にとってもここちよい移動の実現への貢献を目指している。

 同社執行役員(製造・物流・品質・環境・安全担当)の南尾匡紀氏は、「50周年を迎えた3工場は、モノづくりをけん引する役割を担うとともに、それぞれ独自の強みを有しています。コンカレント開発を可能にする松本の対応力、デバイスと技術をつなぐ敦賀の源泉工程、半導体技術力で他社にないモノづくりを実現する白河。多様なモノづくりで培った技術力をさらに伸ばし、融合することで、さらに大きな価値を創出し、社会への貢献を果たすべく、引き続き尽力してまいります」とコメント。

 50周年を迎えた3工場は、それぞれの生産品目において最先端のモノづくりを実践するとともに、同社が世界で展開する海外工場のマザー工場としての役割も担っていて、操業100周年を目指して、3工場はこれからも技術と技能を切磋琢磨し、進化を続けるとしている。