黒々とした異色の「漆黒カレー」 「驚くほどマッチ」した食材とは

AI要約

ニコニコのりは国産ノリを加えたレトルトカレー「漆黒の黒海苔カレー」を全国で発売。ノリ製品の端材を活用し、食の持続可能性を訴える。

180グラム入りのビーフカレーで、野菜や果実の甘みとスパイスの辛さが特徴。ノリのうまみと香りがスパイシーなカレーにマッチ。

国産ノリの不作を踏まえ、貴重なノリを余すところなく活用する取り組み。食品ロスの有効活用策として注目されている。

 ニコニコのり(大阪市)は9月1日、国産ノリを加えたレトルトカレーを全国で発売する。ノリ製品の製造工程で生じる端材を活用しており、商品名は「漆黒の黒海苔(のり)カレー」。文字通り黒々とした異色のカレーに仕上げた。インパクトとともに食の持続可能性も訴えかける。

 野菜や果実の甘みとスパイスの辛さが感じられるビーフカレー。180グラム入りで参考本体価格は864円。端材ノリを粉状にして加えており、「ノリのうまみと香りがスパイシーなカレーと驚くほどマッチする」(同社)とアピールする。

 日本の食卓になじみの深いノリだが、海の環境変化や温暖化の影響などで不作になっている地域もある。全国的な品薄を踏まえ、貴重な国産ノリを余すところなく使おうと今回の開発に着手した。

 食品ロスの有効活用策として、多種多様な商品がひしめくレトルトカレー業界に「一石を投じたい」(同社)としている。【嶋田夕子】