規格外野菜でカレー、食品ロスや「共食」啓発 東海院大生が子どもらに提供 

AI要約

東海学院大で開かれた「子ども食堂」では食品ロスの削減と共食を考える取り組みが行われ、学内から集められた食材や規格外の野菜を使ったカレーライスが提供された。

18年から続く取り組みで、学生が堆肥を使って野菜を育て、フードドライブで使われる食材を収穫。家族連れが楽しんで食事を楽しんでいた。

同大の管理栄養学科教授は、「食品ロスを子どもたちに理解してもらい、食育につなげたい。夏の思い出になれば」とコメントしている。

規格外野菜でカレー、食品ロスや「共食」啓発 東海院大生が子どもらに提供 

 岐阜県各務原市那加桐野町の東海学院大で、食品ロスの削減と食卓を囲んで一緒に食べる「共食」を考える「子ども食堂」が開かれた。家庭で余った食品を集めて必要とする所に届ける「フードドライブ」に学内から寄せられた食材と、学生が育てた規格外の野菜を使ったカレーライスなどが振る舞われ、家族連れらが頬張った。

 同大管理栄養学科と市の共催。2019年に始めたが、その後はコロナ禍で開けず、5年ぶりの開催となった。

 同学科では18年から、学内で発生した食品かすから作った堆肥を使い、学生が市内の耕作放棄地で野菜を栽培している。前日に規格外で出荷できないナス、ピーマン、オクラとミニトマトを収穫。フードドライブにはカレーのルーやジュース、キウイフルーツなどが寄せられた。

 4年生約20人が夏野菜カレーとオクラのサラダ、キウイフルーツ50食分用意。オープン前から家族連れが訪れ、夏野菜がふんだんにのったカレーライスをおいしそうに口に運んでいた。

 同学科のデュアー貴子教授は「食品ロスを子どもたちに知ってもらえるよい機会で食育にもつながる。夏の思い出にもなれば」と期待を寄せていた。