「やらかしてない!?」クルマの寿命を縮めるうっかりNG行為

AI要約

クルマの寿命を縮める行為には、洗車頻度の過剰や酸性やアルカリ性の油分を含む鳥のフンや虫の死骸に注意が必要。

過度な洗車はコーティング剥がれやボディにキズをつける可能性があり、鳥のフンや虫の死骸が塗装に与える影響も大きい。

コーティングやワックス施工を行うことで、鳥のフンや虫の死骸によるダメージを軽減できる。

「やらかしてない!?」クルマの寿命を縮めるうっかりNG行為

 かつては「10年10km」と言われたクルマの寿命は、完成度の高まった今ではかなり長くなったと感じる。しかし気をつけていないとその寿命も一気に短縮……。そこで今回は、うっかりやってしまいがちな「クルマの寿命を縮める行為」について解説する。

 文/山口卓也、写真/写真AC

 もともとクルマには"寿命"というものは存在しない。不調になった箇所の修理、壊れたパーツの交換をすれば、いつまでも走り続けてくれるもの。

 つまり、寿命を決めているのはオーナーであり、"寿命"と判断した理由はさまざま。

 「飽きた」「至るところにガタやサビが出はじめた」「高額な修理費がかかるようになった」「メーカーにパーツの在庫がなくなった」などで"寿命"と言われ、手放していく。

 逆に言えば、「飽きた」はさておき、「ガタがなるべく出ないような走り方をする」「高額な修理費がかかるようなことをしない」などで"寿命"は飛躍的に長くなるのだ。

 例えば、「"急"のつく運転をしない」「駐車場のタイヤ止めにぴったりつけたまま駐車しない」「オイル交換は取り扱い説明書どおりの粘度・頻度で行う」などはよく知られていること。

 そこで次では「え?こんなことでも寿命って縮むの?」といった例を紹介する。

 ●過ぎたるは及ばざるがごとし

 昔は家の近所で休日に洗車をする姿をよく見かけた。しかし、現代のクルマは塗装の質もよくなり、キズや汚れを防止するコーティングが行われているクルマも多く、さらにマンションなどの住宅事情で洗車をする姿もあまり見かけなくなった。

 現代のクルマの洗車頻度の平均は月に1度程度が一番多いと言われるが、洗車頻度は「汚れてきた……」というタイミングで問題はない。

 むしろ、頻繁に洗車するとせっかく施したコーティングが剥がれたり、ボディに細かなキズがつくようになる。

 ●鳥のフンや虫の死骸に要注意!

 ただし、鳥のフンや虫の死骸などがついている場合は、できるだけ早めに洗車することをお薦めする。鳥のフンや虫の死骸に含まれる酸性やアルカリ性の油分は、塗装面にシミや変色を作り、塗装剥がれなどを起こす場合があるからだ。

 鳥のフンや虫の死骸を除去する場合は決して擦り落とさず、水をかけて柔らかくしてから落とすか専用の除去剤などを使って落とすほうがいい。専用の除去剤を使う場合はその後にしっかりと洗車すること。

 鳥のフンや虫の死骸をつきにくくしたいなら、コーティングやワックス施工を行うといい。コーティングやワックス施工をすると防汚性や水弾き力が上がり、鳥のフンや虫の死骸も簡単に落とせるようになる。