【2024年夏・期間限定】北陸新幹線あさま「東京~長野」間で割引きっぷ、軽井沢なら片道2910円 片道でもゲットできればバスや在来線を使って往復6000円以内も可能に

AI要約

えきねっとでJR東日本の「トクだ値スペシャル21」の割引切符が発売される

対象区間は北陸新幹線の一部で、席数と列車が限定される

割引率は最大50%で、他の交通手段と組み合わせるとお得な旅行が楽しめる

【2024年夏・期間限定】北陸新幹線あさま「東京~長野」間で割引きっぷ、軽井沢なら片道2910円 片道でもゲットできればバスや在来線を使って往復6000円以内も可能に

 とにかく暑い日が続いている。こんなとき、涼しいところへ逃げたくなるのは人情だろう。そんななか、うれしいニュースが飛び込んできた。JR東日本のえきねっとでは、「トクだ値」と呼ばれる列車・席数・区間限定の割引きっぷがある。通常は30%引き止まりなのだが、北陸新幹線の一部でこれが50%引きになる。

 まずは概要を見てみたい。

【名称】トクだ値スペシャル21

【期間】

2024年8月30日(金)~9月12日(木)の14日間限定

【対象列車と座席種別】

北陸新幹線「あさま」の普通車指定席が、東京駅~長野駅間の各駅で50%引きとなる。

【料金】

東京駅~軽井沢駅:2910円

東京駅~佐久平駅:3130円

東京駅~上田駅:3290円

東京駅~長野駅:4060円

 いずれも運賃と特急料金が込みとなった金額である。上野駅発着・大宮駅発着の運賃設定もあり、東京駅発よりもそれぞれ若干安くなる。

【発売期間】

 乗車日の1か月前の10時00分~21日前の23時50分。ただし、提供座席数が少ないので、事実上発売開始と同時に売り切れるだろう。それ以降は数少ないキャンセルを探すしか方法はない。

【発売箇所】

「えきねっと」のサイト(それ以外での販売はない)。

 激戦を潜り抜けたら、軽井沢まで新幹線で2910円という夢のような低価格でアクセスできる。ただし、往復ともに確保できる見込みはない。そんなときは片道で次のような選択肢をとってみてはいかがだろうか。

【1】高速バスと併用するパターン

 新宿のバスタ新宿と軽井沢を結んでいる高速バスなら、以下のような金額となる(2024年8月下旬乗車で2024年7月末購入時の場合)。

■平日

・2400円

・西武観光バス

・池袋駅→御代田駅前

・池袋駅から軽井沢駅まで3時間52分

■週末

・2800円

・昌栄交通「どっとこむライナー」

・バスタ新宿→軽井沢→中軽井沢

・新宿から軽井沢まで所要時間は3時間35分

 いずれも軽井沢駅以外に止まるので、目的地によっては近くまで直接アクセスできるというメリットがある。

【2】在来線との併用なら「テツ分」濃い旅程も

 東京から横川駅まで各駅停車を利用して、そこからバスという選択肢もある。この場合、東京駅から横川駅までが2310円、横川駅からJRバス関東碓氷線が520円で計2830円となる。最初から軽井沢を目的地とするのであればメリットはないが、横川駅に隣接した碓氷峠鉄道文化むらを訪れるのであれば話は別だ。

 なお、9月1日(日)・8日(日)なら、高崎駅と横川駅の間を「ELぐんまよこかわ」(下り)・「SLぐんまよこかわ」も運行するので、こちらと組み合わせると旅程の魅力度が増す。

 軽井沢から小諸までしなの鉄道で行き、そこから小海線で小淵沢へ抜け、そこから中央本線で首都圏に向かうという方法もある。8月29~31日、9月1・2・6~9日なら小海線にHIGH RAIL 1375が走っており、「テツ分」の濃い夏旅を楽しめる。なお、小諸駅から東京駅までの運賃は4840円だが、9月10日までなら青春18きっぷを利用でき、1日あたり2410円で済む。

 残暑払いに軽井沢へ足を伸ばしてみてはいかがだろうか。

【プロフィール】

橋賀秀紀(はしが・ひでき):トラベルジャーナリスト。東京都出身の50代。訪問国は130か国・渡航回数200回以上。著書に『エアライン戦争』(共著・宝島社)など。