28歳女性です。会社の先輩から「老後の資産」を考えるように言われたのですが、「独身」の私が今から考えるべきなのでしょうか?

AI要約

20代から老後資金の準備が大切であることを考える。

老後に必要な資金や支出を計算してみる。

老後資金の準備には家計簿の確認や節約も必要。

28歳女性です。会社の先輩から「老後の資産」を考えるように言われたのですが、「独身」の私が今から考えるべきなのでしょうか?

老後に備えて貯蓄が大切と分かっていても、20代ではまだまだ先のことと思っている方も多いでしょう。老後資金は若いうちから少しずつ準備しておくことが大切です。20代であれば毎月少額の貯蓄であっても、時間を味方につけて老後までにまとまった資金を築くこともできます。

そこで今回は、老後に必要な資金について考えてみました。20代から始める老後資金のため方についても解説しますので、ぜひ最後までお読みください。

厚生労働省「令和5年簡易生命表の概況」によると、日本人男性の平均余命は81.09歳、女性は87.14歳です。65歳の定年後も20年以上続く老後の生活に必要な金額を、独身と夫婦二人、それぞれの場合で見ていきます。

【独身の場合】

総務省統計局の令和5年「家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、65歳以上の単身無職世帯の公的年金などの社会保障給付を含めた1ヶ月の実収入は12万6905円です。

消費支出14万5430円と税金や社会保険料などの非消費支出1万2243円を合わせた15万7673円の支出から、毎月3万768円、65歳から90歳までの25年間で約923万円が不足する計算になります。

【夫婦二人の場合】

同調査の65歳以上の夫婦のみの無職世帯では1ヶ月の実収入は24万4580円です。消費支出25万959円と非消費支出3万1538円を合わせると28万2497円で、毎月3万7917円、65歳から90歳までの25年間で約1138万円不足する計算です。

国土交通省の「令和4年度住宅市場動向調査報告書」によると、新築注文住宅の工事を行った世帯主の平均年齢は41.1歳、住宅建築資金借入金の返済期間は「35年以上」が最も多くなっており、定年後も住宅ローンが残る可能性は十分に考えられます。

さらに老後には、子どもの結婚や孫の誕生、家のリフォーム、旅行・趣味、医療や介護に関する費用も必要です。これらのことを考慮すると、老後資金は多めに準備しておいた方がいいといえるでしょう。