〔米株式〕ダウ反落、494ドル安=米景気不安で(1日)☆差替

AI要約

ニューヨーク株式市場は、米国景気減速への懸念から3日ぶりに下落。主要指数は売り圧力を受けたものの、景気後退はまだ起きていないとの見方もある。

7月には「トランプ・トレード」としてエネルギーや金融株が買われ、最近ではトランプ氏の再選予想が後退し、これらの銘柄は値下がりしている。

個別銘柄では、ボーイングやインテルなどが安い一方で、プロクター・アンド・ギャンブルやジョンソン・エンド・ジョンソンなどが高い。

 【ニューヨーク時事】1日のニューヨーク株式相場は、米国の景気減速への不安が高まる中、3日ぶりに反落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比494.82ドル安の4万0347.97ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は405.25ポイント安の1万7194.15で引けた。

 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比1億4886万株減の11億2057万株。

 前日に米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が9月の利下げ開始を示唆したことが好感され、主要株価指数はいずれもプラス圏で取引を開始。ただ、この日発表された米経済指標で景気の冷え込みに対する不安が高まると、幅広い銘柄に売りが広がった。

 市場参加者からは「景気後退までは起きていないが、弱くなってきている」(日系証券)との声が聞かれた。

 7月は、トランプ前大統領の大統領選での勝利を織り込んでエネルギーや金融などがいわゆる「トランプ・トレード」として買われた。直近ではトランプ氏の当選予想が後退しつつあり、この日はこうした銘柄が大きく値下がりした。

 個別銘柄では、ボーイングが6.5%安、インテルが5.5%安、シェブロンが4.9%安、キャタピラーが4.2%安、ホーム・デポが2.6%安、JPモルガン・チェースが2.3%安。一方、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が3.1%高、ジョンソン・エンド・ジョンソンとコカ・コーラがいずれも1.8%高。