米新規失業保険申請、1.4万件増の24.9万件 11カ月ぶり高水準

AI要約

米国の失業保険申請件数が高水準で増加していることが報告された。労働市場の軟化を示唆するものの、一時的な要因も考慮される。

設備更新や自然災害による影響が申請件数増加の一因とされている。継続受給件数も増加傾向にある。

一方、企業の人員削減数は減少傾向にあり、採用数は低水準を維持している。

米新規失業保険申請、1.4万件増の24.9万件 11カ月ぶり高水準

[ワシントン 1日 ロイター] - 米労働省が1日に発表した7月27日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比1万4000件増加の24万9000件となった。これは昨年8月以来の高水準。エコノミスト予想は23万6000件だった。

労働市場の軟化を示唆したが、この時期は申請件数が不安定になる傾向がある。

申請件数は6月以降増加している。設備更新のため自動車工場が一時閉鎖されたことや、テキサス州を襲ったハリケーン「ベリル」の影響が一因とみられている。

7月20日までの1週間の継続受給件数は3万3000件増の187万7000件となった。

今回のデータは7月雇用統計の調査期間と重なっていない。

一方、世界的な再就職支援会社チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマスによると、7月に発表された米企業の人員削減数は47%減の2万5885人だった。

年初来の人員削減数は46万0530人となり、前年同期比4.4%減少した。

7月の採用数は3676人。年初来では7万3596人で、2012年以来の低水準となっている。