〔NY外為〕円、150円台後半(1日朝)

AI要約

ニューヨーク外国為替市場では、円相場が一巡してドルの買い戻しが優勢となり、円安・ドル高の動きが見られている。

FRBと日銀の金利政策により、日米の金利差縮小が意識され、円高・ドル安が進行したが、ドルの買い戻しも行われている。

米労働省の失業保険申請件数が市場予想を上回り2週ぶりの悪化となったが、市場の反応は限定的だった。

 【ニューヨーク時事】1日午前のニューヨーク外国為替市場では、日米の金利差縮小を背景に進行した円高・ドル安が一巡してドルの買い戻しが優勢となり、円相場は1ドル=150円台後半に下落している。午前9時現在は150円80~90銭と、前日午後5時(149円91銭~150円01銭)比89銭の円安・ドル高。

 米連邦準備制度理事会(FRB)は前日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利の据え置きを決定。パウエル議長は会合後の記者会見で、9月FOMCで利下げに踏み切る可能性を示唆した。一方、日銀は金融政策決定会合で追加利上げを決定。日米の金利差縮小を意識して、円高・ドル安が進行した。ただ、この日は米サプライ管理協会(ISM)が発表する7月の製造業購買担当者景況指数(PMI)を見極めたいとの思惑などから、円を売ってドルの買い戻す動きが先行している。

 米労働省が朝方発表した週間新規失業保険申請件数は前週比1万4000件増の24万9000件と、市場予想(23万6000件=ロイター通信調べ)を上回った。2週ぶりの悪化となったが、市場の反応は限定的だった。

 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0790~0800ドル(前日午後5時は1.0820~0830ドル)、対円では同162円80~90銭(同162円43~53銭)と、37銭の円安・ユーロ高。