渓谷バックに〝映える〟パノラマ、清津峡渓谷トンネルの絶景は外国人も魅了 新潟・十日町 行ってみたい 水のある風景

AI要約

新潟県十日町市の「清津峡渓谷トンネル」はSNS映えする写真の撮影地として人気を集めている。トンネルから眺める清津峡の絶景や逆さまに映り込む渓谷は訪れる価値がある。

トンネルは平成8年に造られ、大地の芸術祭で改修されてアート作品として公開された。令和5年度の入坑者数は前年度比で増加し、コロナ禍前の水準に回復した。

入坑人数の増加に伴い、規制措置が取られており、事前予約が必要となっている。トンネル内は常に20度前後で快適な環境が提供されている。

渓谷バックに〝映える〟パノラマ、清津峡渓谷トンネルの絶景は外国人も魅了 新潟・十日町 行ってみたい 水のある風景

交流サイト(SNS)で〝映える〟写真の撮影地として人気を集めている、新潟県十日町市の「清津峡渓谷トンネル」。トンネルの終点となる開口部からは日本三大渓谷の一つに数えられる清津峡の絶景が広がり、水を張った床には上下が逆さまになった渓谷が映り込む。観光客が開口部に立って、渓谷をバックに思い思いのポーズをとり、写真や動画に収めていく。

トンネルは、景観を損なわずに安全に清津峡を見学できるよう、平成8年に造られた。その後、30年に同市などを舞台に開催された国際芸術祭「大地の芸術祭」で、中国の建築家集団「マ・ヤンソン/MADアーキテクツ」がトンネルをアート作品として改修し公開。現在のような〝映えスポット〟になった。

令和5年度の年間入坑者数は、前年度比約6割増の約32万人。昨年5月の新型コロナウイルス感染症の5類移行で外出機会が増え、一気にコロナ禍前の水準に回復した。最近は台湾、韓国などからのインバウンド(訪日外国人)も多い。

その人気ゆえ、今年は大地の芸術祭の開催期間中に入坑人数を規制。7月13日~11月10日のすべての土日祝日に加え、8月2日、同13~16日、10月21日~11月8日の平日については、レジャー予約サイト「アソビュー」などから事前予約をしないと入坑できない。

繁忙期を避け、6月下旬に現地を訪ねた。気温は30度近くに達していたが、トンネル内はひんやりとしていた。十日町市観光協会のスタッフ、桑原泉さん(30)によると、「トンネル内は20度ほどで安定している」そうだ。

全長750メートルのトンネルには3つの「展望台」のほか、写真の撮影スポットとして有名になった「パノラマステーション」がある。

第二展望台では、銀色に輝くメタリックな設備が目に飛び込んできた。これは実はトイレ。銀色の部分はマジックミラーのようになっていて、個室内から外が見えるようになっている。

さらに奥の第三展望台に進むと、湾曲した壁に結露した、しずくのような形の鏡がちりばめられ、幻想的な雰囲気を漂わせている。