【日本株】割安感がある「高配当株」2銘柄! 今期は減益予想も来期は業績回復が見込める配当利回り5.5%の「新家工業」と、利回り4.6%の「帝国通信工業」に注目!

AI要約

投資家に注目される高配当株として「帝国通信工業」と「新家工業」が紹介されている。両社は減益予想の中でも回復が期待される株として位置付けられており、株価の割安さと高い配当利回りが魅力とされている。

帝国通信工業は電子部品を提供する企業であり、医療・ヘルスケア向け事業を強化している。業績の底入れを見込んでおり、2025年度までの中期経営計画では株主還元策を強化する方針となっている。

一方、新家工業は鋼材の二次加工を行う企業であり、建築業界の需要減少を受けるも来期から増収増益を見込んでいる。財務基盤も安定的で高い配当継続力を持っている。

【日本株】割安感がある「高配当株」2銘柄! 今期は減益予想も来期は業績回復が見込める配当利回り5.5%の「新家工業」と、利回り4.6%の「帝国通信工業」に注目!

 【高配当株】減益予想のために割安ながら、回復に期待できる「帝国通信工業」と「新家工業」に注目! 

●今期に業績の底入れを見込む「帝国通信工業」や、

中期経営計画で来期から増収増益予想の「新家工業」に注目! 

 配当が高い株を買い、高利回りと値上がり益の両取りを狙いたい人は多いだろう。このところ高配当株は人気があり、株価が好調な銘柄も多いので、両取り狙いは決して無謀な試みではない。

 とはいえ、すべての高配当株が値上がりするわけではない。上昇しやすいのは”買われる要素“がある株だ。ひと口に買われる要素と言ってもさまざまだが、ここで紹介したいのは、実力に対して株価が安すぎる株。たとえば、今期の業績予想が減益であれば、株価の下押し要因になる。しかし、その減益が一時的なもので、今後回復の余地があるのなら、割安なうちに買っておくのが得策だろう。

 そこで、以下では「今期の営業利益か経常利益が減益予想で、株価水準は割安、配当利回り4%超だが、回復が期待できる株」の2銘柄を紹介しよう! (※データは7月3日時点。銘柄選択と分析コメントは、山和証券の志田憲太郎さん)。

 一つ目の銘柄は、PBRが0.76倍など割安で、配当利回りが4.69%ある帝国通信工業(6763)だ。

 帝国通信工業は、可変抵抗器などの電子部品を、自動車やゲーム機、AV機器、産業機械向けに提供する企業。医療・ヘルスケア向け事業を強化している。今期は在庫調整の進展や景気回復などで、業績の底入れを見込む。2025年度までの中期経営計画では、2023年3月期から配当60円を下限に設定するなど、株主還元策の強化を進める。資本効率改善のため、自社株買いも発表した。

 続いて紹介する銘柄は、PBRが0.85%、配当利回りは5.54%もある新家工業(7305)だ。

 新家工業は、高炉を持つ一次鉄鋼メーカーから仕入れた鋼材を、パイプやステンレス型鋼などに二次加工する企業。今期は建築業界の需要が減少する見通しだが、中期経営計画では来期から増収増益を見込む。自己資本比率は61%と、財務基盤は安定的で配当継続力は高い。2027年3月期までは、総還元性向100%で配当性向50%以上、配当下限100円も設定している。