夏のボーナスの使い道「貯蓄、投資」が増えている? 使い道がないときに気をつけたいこと

AI要約

2024年の夏季ボーナスの平均値は前年比で4.6%アップの84万6021円であり、消費意識調査からは貯蓄関係が目立って増加していることが分かる。

新NISA制度の影響もあり、投資信託や株式への投資が増加しているが、「特にない」を選ぶ人も多い。

投資に際しては怪しい話に注意し、自分自身が納得できる投資先を選ぶことが重要である。

夏のボーナスの使い道「貯蓄、投資」が増えている? 使い道がないときに気をつけたいこと

この夏のボーナスが出た方は、いかがでしたか。2023年に比べて増えた方も多いかもしれません。

一般社団法人 労務行政研究所「東証プライム上場企業の 2024 年 夏季賞与・一時金(ボーナス)の妥結水準調査」によると、東証プライム上場企業の全産業において、今夏のボーナスの平均値は84万6021円。前年比で4.6%アップとなっています

この夏ボーナスが出る人は、いったいどんなことに使う予定なのか、他の人の様子も気になるでしょう。そこで、アンケート調査結果を見ていきます。

共通ポイントサービス{Ponta(ポンタ)}を運営するロイヤリティ マーケティングによる「Pontaリサーチ」(2024年5月17日~5月21日)にて実施した「第60回Ponta消費意識調査 2024年6月発表」を見ていきましょう。

この結果を見ると、2024年からややUPしているものは、「財形貯蓄」「投資信託」「株式」といった具合に、貯蓄関係が目立ちます。特に「株式」は2023年の10位から、2024年は9位にランクアップ。一方で、ランキング上位ではあるものの、「旅行(宿泊を伴うもの)」「食品(ふだん食べるもの)」については、やや減っています。

投資信託や株式が多いのは、2024年から始まった新NISAの影響が大きいでしょう。また、上記に記載していませんが、「特にない」については、9.0%を占め、2020年以来の5年間のうち、最も多い割合です。

このことから、「使い道は具体的に決まっていない」「それなら、せっかくのボーナスを、貯めるか増やすかをしてみよう。新NISAも始まったし」と考えている人もいるのではないでしょうか。

では、使い道が具体的に決まっていないボーナスで、「ちょっと増やしてみようかな」と思っている人に、注意点とアドバイスをお届けしたいと思います。

ここのところ、怪しい投資話を見聞きすることが増えました。「NISAは危ない、こちらのほうがいい」といって、怪しい投資に誘導するようなケースも見られます。

そもそも、NISAは、金融商品ではなく、“制度”ですので、「危ない」「儲かる」などと早急に判断することはできません。NISAという制度のなかで、どんな金融商品を買うか、いつ、いくら買うか、売るかによって、「危ないかどうか」「儲かるかどうか」が決まるからです。NISA自体を「危ない」と話している場合は、その理由についてしっかり聞いてみましょう。

また、大切な自分のお金ですので、何かに投じる場合は、納得がいくものに絞りましょう。