債券は上昇か、FRB議長の発言受け米長期金利が大幅低下
米国の債券相場が上昇し、パウエルFRB議長の利下げの可能性などが影響している。
日銀が国債買い入れ減額計画を発表し、金融政策の調整を行った。
市場では金利上昇圧力が増しており、新発10年物国債利回りの予想は1.02~1.05%。
(ブルームバーグ): 1日の債券相場は上昇が予想されている。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が9月にも利下げする可能性を示唆したことを受け、米国の長期金利が大きく低下した流れを引き継ぐ。
パウエル議長、利下げは「9月のFOMC」で選択肢になる可能性も
日本銀行は7月31日の金融政策決定会合で国債買い入れ減額計画を発表すると同時に、追加利上げに踏み切った。買い入れ減額が予想の範囲だった上、材料出尽くしもあって買い安心感が出ていることも相場の支援材料になる。
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三菱UFJアセットマネジメントの小口正之エグゼクティブ・ファンドマネジャーは、米長期金利低下を受けて債券相場は堅調に推移すると見込む。ただ「日銀が今後も利上げを継続することを市場が十分織り込んでいない」ことに加え、国債買い入れ減額も「ボディーブローのように効いてくる」ため、徐々に金利上昇圧力が加わってくるとみる。
同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは1.02~1.05%(7月31日は1.055%で終了)、先物中心限月9月物は142円80銭~143円10銭(同142円72銭)。
先物夜間取引で9月物は7月31日の日中取引終値比31銭高の143円03銭で終えた。
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