債券は上昇か、PCE価格指数受け米金利低下-日銀利上げ警戒重し

AI要約

米国の債券相場は上昇が予想されており、個人消費支出コア価格指数の影響や日本銀行の金融政策決定会合への不安が相場を左右する。

債券相場は米国の金利低下や日銀の国債買い入れオペの影響で強い展開が期待されるが、日銀会合の結果待ちで様子見姿勢が強く、相場はレンジ内で動く見通し。

新発10年物国債の利回りや先物の動向、FRBのPCEコア価格指数についての情報も含まれている。

(ブルームバーグ): 29日の債券相場は上昇が予想されている。米国で個人消費支出(PCE)コア価格指数を受けて9月の利下げ観測が高まり、長期金利が低下した流れを引き継ぐ。半面、日本銀行が今週の金融政策決定会合で利上げを決めることへの警戒感は相場の重しとなる。

岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、債券相場は米金利低下を好感するほか、日銀の国債買い入れオペが実施されるのでしっかりとした展開になりそうだとみる。週末に日銀政策に関する特段の報道などはなかったとし、「あすからの日銀会合の結果発表待ちで投資家の様子見姿勢は強く、基本的には前週からのレンジ内でもみ合うだろう」と述べた。

同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは1.05%~1.07%(26日は1.055%で終了)、先物中心限月9月物は142円70銭~143円00銭(同142円82銭)。

FRB重視のPCEコア価格指数、6月は小幅な伸び-消費は堅調

先物夜間取引で9月物は26日の日中取引終値比7銭高の142円89銭で終えた。

日銀買い入れオペ

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