〔米株式〕NYダウ続伸、81ドル高=ナスダックも高い(31日午前)

AI要約

ニューヨーク株式市場はFRBの金融政策決定を控えて様子見気分が強まり、半導体銘柄を中心に買いが入り続伸。

半導体大手AMDの好決算により、アドバンスト・マイクロ・デバイシズやエヌビディアの株価が急上昇。

FRBの発表やADPの雇用報告など市場の注目ポイントがある中、様子見気分が広がっている。

 【ニューヨーク時事】31日午前のニューヨーク株式相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策決定を控えて様子見気分が強まる中、半導体銘柄を中心に買いが入り、続伸している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時55分現在、前日終値比81.31ドル高の4万0824.64ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は385.29ポイント高の1万7532.71。

 米半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)が前日引け後に発表した4~6月期決算は売上高、調整後1株当たり利益(EPS)ともに市場予想を上回った。人工知能(AI)チップの売り上げが引き続き堅調であることが奏功したもよう。これを受け、同社株は5%超高と上伸。同業のエヌビディアも10%超高と急伸している。

 ただ、この日は午後にFRBが連邦公開市場委員会(FOMC)声明を発表するほか、パウエルFRB議長が記者会見を行う予定で、FOMC声明や会見の内容から利下げ開始時期の手掛かりを得たいとの思惑も広がっており、様子見気分も根強い。

 米民間雇用サービス会社ADPが朝方発表した7月の全米雇用報告によると、非農業部門の民間就業者数(季節調整済み)は、前月比12万2000人増となった。市場予想(15万人増=ロイター通信調べ)を下回ったが、市場への影響は限定的となっている。

 ダウ構成銘柄では、アマゾン・ドット・コムとアップルがそれぞれ2%、1%超高と上昇。一方、マイクロソフトは1%超安と下落している。4~6月期決算でクラウド事業の増収率が29%と、前四半期から2ポイント低下したことが売り要因となったもよう。