株価調整中のエヌビディア、これから絶好の「買い場」到来…?この局面で「損する投資家」が盲信しがちな「ある数字」

AI要約

米国を中心に世界の株式市場は7月の中旬以降、やや変化している。米国株の上昇や利益確定売りの影響で市況が変動し、待機資金がMMFに流入している状況だ。

トランプ氏の大統領選挙当選の可能性が高まる中、株式市場には相場上昇への期待が強まっている。AI分野の成長期待もあり、主要投資家はエヌビディアやSKハイニックスを買い増している。

しかし、17日には半導体関連銘柄が大きく下落し、株価に影響を与えた。SOX指数は大幅に下落し、世界的な株式市場に影響をもたらした。

株価調整中のエヌビディア、これから絶好の「買い場」到来…?この局面で「損する投資家」が盲信しがちな「ある数字」

7月の中旬以降、米国を中心に世界の株式市場の潮目はやや変化している。7月10日のまで7営業日連続で、IT先端銘柄の多い米ナスダック総合指数は史上最高値を更新。米国株の上昇も手伝って、東証プライム市場の時価総額は7月10日、初めて1000兆円を上回った。

その後、米国の株式市場はやや調整し、株価の上値は抑制気味だ。エヌビディア株などの割高感もあり、利益を確定する主要投資家は増えた。半導体関連の分野で米国の政策リスクの警戒感も高まっている。また、米労働市場の変調の兆しなど、景気の転換点が近づいているとの見方もあり、大手投資家からの利益確定売りは出やすい状況と言える。

こうした中、株式市場からマネー・マーケット・ファンド(MMF、高格付けの短期債などを組み入れた投資信託)に流入する資金は増えた。

今後この待機資金が株式市場に流入し、相場は上向くとの見方は強い。大統領選挙でトランプ氏の当選の可能性は高まっている、あるいは「トランプで確定」と考える投資家は増えており、“トランプトレード”を積極化する動きも目立ち始めている。

振り返ると、7月上旬、世界的に株価は上昇した。

特に、AI分野の成長がさらに加速するとの期待からエヌビディアや、韓国のSKハイニックスなどを積極的に買う主要投資家は増加した。

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が、「米国の経済は過熱しておらず、利下げの可能性を模索する局面に入った」との認識を示すと米株は史上最高値を更新。11日には日経平均株価も4万2,224円2銭の最高値を更新した。

その後、米株の上値は抑えられ始めた。主に下げたのは、半導体関連銘柄だ。

17日、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数、世界の主要な半導体関連銘柄30種で構成された株式インデックス)は前営業日から6.8%の下落で、コロナショックで世界的に株が売られた2020年3月上旬以来の下げ幅だった。