ユーロ圏インフレ率、7月速報2.6% 予想外に加速

AI要約

7月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)は前年比2.6%で、市場予想を上回った。

サービス価格の上昇率は鈍化したが、コアインフレ率は2.9%と前月と同水準だった。

欧州中央銀行は利下げを予想されており、インフレ目標達成に向けた懸念が強まっている。

ユーロ圏インフレ率、7月速報2.6% 予想外に加速

[フランクフルト 31日 ロイター] - 欧州連合(EU)統計局が31日発表した7月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)上昇率(速報値)は前年比2.6%と、6月の2.5%から加速した。市場予想は2.5%だった。

ただ、注目度が高いサービス価格の上昇率は4.1%から4.0%に鈍化した。

変動の激しい食品、エネルギー、アルコール、たばこを除くコアインフレ率は2.9%で、前月と同水準。市場では鈍化が予想されていた。

欧州中央銀行(ECB)は9月と12月に利下げを実施すると広く予想されている。今回の統計だけで政策見通しが変わることはないかもしれないが、インフレ目標達成に向けた最後の1マイルに対する懸念は強まりそうだ。