【65歳以上無職夫婦】ひと月の生活費はいくら?貯蓄取り崩し・年金生活で「毎月約4万円の赤字」で暮らす老後

AI要約

生活水準の比較から生じる不安について、老後生活のイメージを具体化することが重要である。

平均寿命の推移を考慮した上で、年金制度や貯蓄の必要性について理解を深めることが重要である。

年金以外の収入源や老後のための貯蓄についての対策が必要である。

【65歳以上無職夫婦】ひと月の生活費はいくら?貯蓄取り崩し・年金生活で「毎月約4万円の赤字」で暮らす老後

ファイナンシャルアドバイザーとしてお金の相談を受ける筆者ですが、「他の人の生活と比べて私の生活はどうですか」と周りの方がどのような生活水準で暮らしているのかを気にされる方がたくさんいらっしゃいます。

近年の物価上昇によって生活が圧迫されている中で、「このままの生活で問題ないのか」と不安が煽られている状況ですね。

後に対する漠然とした不安から、お金に対する関心が高まっているように感じます。

不安を解消するために、まずは現在老後生活を送る方がどんな暮らしをしているのかを確認し、それを参考に自分の老後生活をイメージしてみることが最初のステップとなります。

本記事では、65歳以上夫婦世帯がどのような暮らしをしているのかについて確認していきます。

全体と比べて自分はどんな生活を送れそうか、またはその生活を実現するために今から何をしないといけないのかを考えてみましょう。

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それでは早速、平均寿命の推移を確認したいと思います。

男性は81.09歳。女性は87.14歳であることが分かります。

一時的に寿命が短くなった年もありましたが、最新データでは男女ともにやや寿命が延びています。

一般的な年金開始年齢が65歳から考えると、65歳から平均寿命を迎えるまで男性なら約16年、女性なら約22年あります。

1961年(昭和36年)頃に「国民年金法」が施行され、国民全体を対象とする年金制度が整備されましたが、当時の平均寿命は男性が65歳程度、女性が70歳程度であり、60歳で年金開始だったとしても男性で約5年、女性が約10年でした。

年金を受給できる期間が長くなった半面、年金の財源にまつわる不安や物価上昇、後期高齢化の問題もあり、多くの人々が年金以外の収入源や老後のための貯蓄を確保する必要が出てきています。