東京都から香川県に引っ越しました。月収が35万円から「3万円」下がってしまったのですが、物価はどのくらい異なるのでしょうか?

AI要約

東京都から香川県に引っ越す場合の物価の違いと生活費の比較を考察。

東京都の物価指数が高い一方で、香川県は比較的低いため、生活費が東京都よりも下がる可能性がある。

ただし、利用できるサービスの違いも考慮する必要があり、生活のしやすさは一概には言えない。

東京都から香川県に引っ越しました。月収が35万円から「3万円」下がってしまったのですが、物価はどのくらい異なるのでしょうか?

東京都に住んでいて地方に転勤することが決まったとき、物価の違いが気になる人も多いでしょう。特に、転勤によって月収が下がるのであれば、今までと同じ水準で生活を送れるのか不安になるかもしれません。

本記事では、東京都から香川県に引っ越す場合を例に、物価の違いや1ヶ月の消費支出の差などを踏まえたうえで、生活のしやすさがどう変わるのかをご紹介します。

総務省が公表した「消費者物価地域差指数 小売物価統計調査(構造編)2023年(令和5年)結果」によると、全国平均を100とした場合の東京都の平均消費者物価地域差指数は全国で最も高い104.5です。同調査を開始した2013年以降、最も高い状態が継続しています。

一方、香川県は97.8で、全国で37位です。費目別にみると、「家具・家事用品」の物価指数が104.7で全国1位となっていますが「住居費」の81.6は全国46位です。

東京都の「住居費」127.2と比較すると大きく差があることから、香川県では比較的安く物件を見つけられるかもしれません。

引っ越し後の実質的な生活のしやすさを確認するために、東京都23区と香川県高松市における1世帯あたりの1ヶ月間の消費支出についても確認しておきましょう。

総務省統計局の「2023年 家計調査(家計収支編)」によると、東京都区部の1世帯あたりにおける1ヶ月間の消費支出は27万9319円、香川県高松市は23万2989円となっています。消費支出の内訳について、表1にまとめました。

表1

出典:総務省統計局「2023年 家計調査(家計収支編)」を基に筆者作成

今回の事例では「月収が35万円から32万円に下がった」ということですが、月収32万円だと、手取りは一般的に総支給額のおよそ75~85%とされているため、24万~27万2000円程度になると想定できます。香川県の消費支出の平均が23万2989円であることを考えると、収支がちょうどくらいになるか、少し余る計算になります。

東京都との物価指数の違いを考えても、極端に生活が苦しくはならないかもしれません。

ただし、東京都と香川県での生活を比較するにあたって、利用できるサービスについても考える必要があります。一定の人が対象となる助成金など、東京都では受けられても香川県では受けられないサービスもあるかもしれませんし、その逆もあるでしょう。そのため、どちらの方が暮らしやすさを感じるかについては、一概にはいえません。