P&G株が大幅安、売上高が市場予想に届かず-値上げペース鈍化響く

AI要約

米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)の決算がアナリスト予想を下回った。値上げペースの鈍化が原因。

ベースの売上高は過去6年で最も低い伸び。消費者の節約傾向が値上げ成長を抑制。

業績に影響を与える生活費高騰や競合他社の結果も示唆。P&G株は一時7%下落。

(ブルームバーグ): 米プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)が30日発表した4-6月(第4四半期)決算では、売上高がアナリスト予想を下回った。値上げペースの鈍化が響いた。

為替やその他項目の影響を除いたベースの売上高は前年同期比2%増と、過去6年で最も低い伸びにとどまった。ブルームバーグがまとめたアナリストの予想平均は約3.4%増だった。

消費者が必需品や食料品の購入も切り詰める中、P&Gが進めてきた値上げによる成長が先細り傾向にあることを示唆する。4-6月の同社製品価格は前年同期比1%上昇と、約3年ぶりの低い伸びとなった。競合のキンバリー・クラークが先週発表した四半期決算も、売上高が市場予想を下回っていた。

生活費高騰、食品や自動車メーカーの業績を直撃-高級品販売も不振

決算発表を受けてP&G株は一時7%下落。

原題:P&G Sales Trail Estimates Amid Slower Price Increases (2)(抜粋)

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