欧州の観光用短期賃貸、第1・四半期の予約数は前年比28%増

AI要約

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)は第1・四半期の主要オンラインサイト予約数が前年同期比28.3%増加したと発表した。

民泊や旅行予約サイトの利用が増加し、観光客の宿泊施設利用が約1億2370万泊に達した。

一方、短期賃貸の稼働率は減少傾向にあり、大規模イベントが需要に影響しているとの報告もある。

欧州の観光用短期賃貸、第1・四半期の予約数は前年比28%増

Leo Marchandon Pauline Foret

[29日 ロイター] - 欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)は29日、第1・四半期の主要オンラインサイト予約数が前年同期比28.3%増加したと発表し、短期観光用賃貸ブームの継続が示された。

民泊のエアビーアンドビー、旅行予約のブッキング・ドットコム、オンライン旅行代理店のエクスペディア・グループ、米旅行サイト大手トリップアドバイザーの予約データを集計したところ、ホテル・キャンプ場を除くEU観光客の宿泊施設利用は合計1億2370万泊となった。

1─3月は各月とも予約数が過去最高となり、3年連続で2桁台の伸びを記録した。

一方、欧州観光委員会(ETC)が5月に発表したリポートによると、短期賃貸の稼働率は第1・四半期に前年比3%減少。短期物件の新規供給が需要増を上回っているためとした。

また、今年はパリ五輪や米人気歌手テイラー・スウィフトの欧州ツアーなど、一過性の大規模イベントが大きく影響していると指摘した。