マスク氏、ハリス副大統領の偽動画をXで拡散 規約違反の可能性

AI要約

起業家イーロン・マスク氏がXでハリス米副大統領の偽動画を拡散させ、批判を浴びている。

生成AIによる「ディープフェイク」の影響が問題視される中、マスク氏の行為はXの規約違反の可能性が指摘されている。

問題の動画はユーチューバーのアカウントで公開され、ハリス氏の広告を加工したものとして拡散された。

マスク氏、ハリス副大統領の偽動画をXで拡散 規約違反の可能性

 起業家イーロン・マスク氏が、自身が所有するX(旧ツイッター)でハリス米副大統領の偽動画とみられる動画を拡散させ、批判が広がっている。米大統領選を前に、生成AI(人工知能)で作られた偽コンテンツ「ディープフェイク」の影響が問題視されるなか、米メディアはマスク氏の行為がXの規約違反にあたる可能性があると指摘している。

 問題の動画は「ミスターレーガン」というユーチューバーのアカウントで投稿された。ハリス氏の陣営が25日に公開した大統領選の広告動画を加工したとみられるもので、ハリス氏に似た声で「バイデン氏が討論会で老衰をさらしたおかげで私は大統領選の候補者となった。ありがとう、ジョー」「私は女性で、有色人種だ。もし私が言うことを批判するなら、あなたは性差別主義者であり、人種差別主義者だ」などとナレーションがついている。

 元の投稿では「ハリス陣営の広告のパロディー」と書かれていたが、マスク氏は26日、パロディーとは言及せず、「これは素晴らしい」とのコメントと共に動画をシェア。28日夜時点で、マスク氏の投稿は1億2千万回以上表示され、92万個以上の「いいね」がつけられた。