青春18きっぷで乗りたい「奇跡の長距離普通列車」北海道編 “まだそんなに長いのか!”

AI要約

北海道では長距離を走る普通列車が数を減らしている中、現在も稚内行きや釧路行きなど3本の長距離普通列車が運行されている。

稚内行きは北海道最長、日本でも2番目に長い普通列車で、総距離は259.4kmで所要時間は6時間4分。釧路行きや旭川―北見間を走る特別快速「きたみ」も存在し、青春18きっぷでも利用可能。

根室本線の廃止に伴い、北海道の長距離普通列車が変化しているが、いまだに石北本線や宗谷本線を走る列車が存在する。

青春18きっぷで乗りたい「奇跡の長距離普通列車」北海道編 “まだそんなに長いのか!”

「青春18きっぷ」でチャレンジしたくなるような、長距離を走る普通列車は全国的に数を減らしています。2024年夏現在、北海道ではどのような列車があるのでしょうか。ここでは3本の長距離普通列車を紹介します。

 現在は旭川6時03分発の「稚内行き」が北海道最長、日本でも2番目に長い普通列車となっています。宗谷本線を起点から終点まで走破する普通列車はこの1本のみで、逆はありません。

 総距離は259.4kmで、稚内には12時07分着。所要6時間4分となっています。途中、名寄で13分、幌延で23分停車し、それぞれ列車番号も変わります。なお、特急「宗谷」は同じ区間を3時間42分で走ります。

 根室本線は、2024年3月末をもって富良野-新得間81.7kmが廃止されました。かつては、この区間を含む滝川-釧路間308.4kmを8時間21分かけて走る「日本最長の普通列車」が存在しましたが、それでもまだ、長距離普通列車が存在します。

 それは新得-釧路間172.1kmを走る2往復の普通列車。そのうち新得15時02分発の釧路行きの所要時間は5時間1分と長いです。途中、帯広で31分、池田で13分停車します。

 距離のうえでは根室本線の新得-釧路間より長いのが、石北本線の旭川―北見間を走破する特別快速「きたみ」です。特別料金不要の普通列車扱いのため、青春18きっぷでも乗車できます。2024年3月よりキハ54形から新しいH100形2両編成に置き換えられました。

 184.7kmの距離を下りは3時間21分、上りは3時間23分かけて走り、特急が運行されない時間を補完しています。なお、石北本線のなかでも特に山深い上川-遠軽間75.9kmを乗り通せる普通列車は、この「きたみ」を含む2往復しかありません。