中国太陽光発電大手「Sungrow」、サウジで世界最大級の蓄電システム受注 

AI要約

中国の太陽光蓄電システム大手「陽光電源」がサウジアラビアに世界最大級の電力貯蔵システムを納入する契約を結んだ。

サウジは再生可能エネルギー産業の育成に注力し、エネルギー構成の再生可能エネルギー割合を増やす計画を進めている。

中国企業が世界の電力貯蔵システム市場でトップの座を獲得し、更なる成長が期待されている。

中国の太陽光蓄電システム大手「陽光電源(Sungrow Power Supply)」は7月15日、サウジアラビアのの投資会社「ALGIHAZ」と契約を結び、世界最大級となる容量7.8GWhの電力貯蔵システム(ESS)を納入すると発表した。2024年中に引き渡しを開始し、25年には全容量を送電網に接続する予定だという。

サウジは世界最大の原油輸出国だが、ここ数年は再生可能エネルギー産業の育成に注力している。ムハンマド・ビン・サルマーン皇太子が16年に打ち出した「ビジョン2030」では、30年までにエネルギー構成に占める再生可能エネルギーの割合を5割に引き上げ、太陽光発電や風力発電などの設備容量を58.7 GWhに増やす計画を示している。

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陽光電源の23年のESS出荷量は世界で10.5GWhに達し、中国企業では8年連続でトップとなった。主力製品の太陽光発電用インバータの世界出荷は130GWで、世界首位に立った。

ちなみに、6月には中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)も、サウジで世界最大級のオフグリッドESSプロジェクト(容量1.3GWh)を完成させたと発表した。

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(36Kr Japan編集部)