3M株が急伸、36年ぶり大幅高-通期の利益見通しを引き上げ

AI要約

米国の日用品・工業品メーカー3Mがビル・ブラウンCEOの下で利益見通しを上方修正し、株価が36年ぶりの大幅高を記録。

ブラウン氏は規模の小さくなった3Mを引き継ぎ、ヘルスケア製品部門のスピンオフを進めている。

第2四半期の調整後利益も市場予想を上回り、個人保護装備などの需要増による利益の拡大が期待される。

(ブルームバーグ): 26日の米株式市場で日用品・工業品メーカーの3Mが急伸し、約36年ぶりの大幅高となった。事業の再活性化を図るビル・ブラウン最高経営責任者(CEO)の下、同社は通期の利益見通しを引き上げた。

ニューヨーク時間午前9時36分現在、3Mの株価は一時16%高と、1987年以来の大幅上昇を記録した。

26日の発表によると、2024年通期の調整後利益は1株当たり7-7.30ドルになる見通し。レンジの下限を引き上げたことで、予想中央値は7.15ドルと、従来見通しから10セントの上方修正となった。

巨額の訴訟関連費用を抱える3Mは、ヘルスケア製品部門をスピンオフしており、5月1日にCEOに就任したブラウン氏は、規模が小さくなった同社を引き継いだ。

4-6月(第2四半期)の調整後利益は1株当たり1.93ドル。アナリスト予想は同1.68ドルだったが、比較可能かどうかはまだ不明だ。純売上高は62億6000万ドル(約9600億円)で、市場予想を上回った。

原題:3M Jumps Most in 36 Years as New CEO Boosts Profit Forecast (2)(抜粋)

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