〔米株式〕NYダウ大幅続落、500ドル超安=ハイテク株に売り(24日)☆差替

AI要約

ニューヨーク株式相場は、ハイテク株に売りが膨らんで大幅続落した。テスラやアルファベットの決算が影響し、ダウ平均は500ドル以上下落した。

米企業の決算発表が相次ぎ、注目が集まる中、週内には重要な米経済指標も公表される見通し。

株価の動向に影響を与えた主な銘柄は、テスラやアルファベットが大きく下落し、ジョンソン・エンド・ジョンソンは上昇した。

 【ニューヨーク時事】24日のニューヨーク株式相場は、前日の取引終了後に発表された米IT大手などの決算を受け、ハイテク株に売りが膨らみ、大幅続落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比504.22ドル安の3万9853.87ドル(暫定値)と、4万ドルを割り込んで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は654.94ポイント安の1万7342.41で引けた。

 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比1億3905万株増の9億7692万株。

 米電気自動車大手テスラが前日引け後に明らかにした4~6月期決算は、純利益が前年同期比45%減少。さえない業績結果を受けて取引序盤から同社株は急落した。同じく前日取引後に公表されたグーグルの親会社アルファベットの決算は増収増益だったが、十分に好感できる内容とは受け止められず、同社株も売り込まれた。

 両社株の下げを眺め、AI(人工知能)ブームを追い風に買われてきたIT大手のマイクロソフトなどにも売りが波及した。ダウ平均は序盤から軟調に推移。引け際に売りが加速し、下げ幅は500ドルを超えた。

 テスラは12%超安、アルファベットは5%安でそれぞれ取引を終えた。ナスダックの下落率は約3.6%に達した。

 米企業の決算発表が相次ぐ一方、週内に公表される重要な米経済指標である国内総生産(GDP)速報値、個人消費支出(PCE)物価指数にも注目が集まっている。

 ダウ銘柄では、前日の取引後に決算を発表したビザが4.0%安。インテルが3.8%安。マイクロソフトが3.6%安。

 ジョンソン・エンド・ジョンソンは2.6%高。