〔NY外為〕円、153円台半ば(25日朝)

AI要約

ニューヨーク外国為替市場では、米経済指標の影響で円相場が153円40~50銭で推移。

日銀の利上げ観測や株安によるリスク回避ムードにより円高・ドル安傾向が続く。

米国の経済指標に市場は一部弱さを感じつつも、円相場に影響を与えている。

 【ニューヨーク時事】25日午前のニューヨーク外国為替市場の円相場は、朝方発表された一連の米経済指標の消化が続く中、1ドル=153円台半ば付近で推移している。午前9時現在は153円40~50銭と、前日午後5時(153円80~90銭)比40銭の円高・ドル安。

 日銀による追加利上げ観測の強まりに加え、世界的な株安に伴うリスク回避ムードの広がりを背景に、海外市場では円買い・ドル売りが一段と加速。円は一時151円台と、5月初旬以来約2カ月半ぶりの高値で取引されたが、その後は緩んで、152円70銭台でニューヨーク市場の取引が始まった。

 米商務省が朝方発表した2024年4~6月期の実質GDP(国内総生産)速報値は、季節調整済み年率換算で前期比2.8%増加。伸びは前期(1.4%増)から加速し、市場予想(2.0%増)も上回った。この結果に市場はドル買いで反応し、円はいったん153円台後半に下落。ただ、同時に発表された6月の耐久財受注額が前月比6.6%減と、市場予想(0.3%増)に反して大きく落ち込むなど、一部に弱さも見られたため、あと下げ幅を縮小している。

 このほか、労働省が集計した新規失業保険申請は20日までの1週間で23万5000件となり、前週から1万件減少。市場予想(23万8000件)に近い水準だった。

 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0840~0850ドル(前日午後5時は1.0834~0844ドル)、対円では同166円40~50銭(同166円83~93銭)と、43銭の円高・ユーロ安。