「渋谷サクラステージ」に醸造所。地ビールでイノベーション狙う

AI要約

東急不動産が手掛ける渋谷サクラステージの商業エリアが7月25日にオープン。オフィスやホテル、商業施設で構成され、新たに37テナントが登場する。

特筆すべきは、渋谷サクラステージで醸造される「渋谷発のクラフトビール」。女性層にも人気のビール作りに注力し、地ビールでコミュニティを育むことを目指す。

渋谷サクラステージの飲食エリアでは、新たなコミュニティの創出やイノベーションの促進を図るため、様々な店舗の混在と地ビール販売を展開していく方針。

「渋谷サクラステージ」に醸造所。地ビールでイノベーション狙う

渋谷駅周辺の再開発を手掛けている東急不動産は、駅南西側の大型複合施設「Shibuya Sakura Stage(渋谷サクラステージ)」の商業エリアを7月25日に本格オープンさせる。7月18日には施設内を報道陣などに事前公開した。

渋谷サクラステージは、オフィスやホテル、分譲住宅や商業施設などで構成されており、延床面積は合計で25万4000平方メートルにもなる。すでにオフィスやホテルや一部の商業施設はすでに営業を始めていたが、大型商業エリアはまだオープンしていなかった。

渋谷サクラステージに今回新たにオープンするのは37テナント。渋谷エリア最大級となる「TSUTAYA」や、スーパーマーケット「東急ストア」、メイクアップブランド「KATE」初のグローバル旗艦店などに加えて、東京発出店や初業態となる飲食店も多い。

飲食店の目玉の一つが、渋谷サクラステージで醸造する「渋谷発のクラフトビール」だ。

「SHIBUYA BREWERY」は、神奈川を拠点に地ビール製造・販売を手掛ける「横浜ビール」と提携しており、東急不動産とSHIBUYA BREWERYがタッグを組み、新たなビール作りを進めていくという。

渋谷サクラステージでは、現地で醸造した「シブヤ ヴァイツェン」や「シブヤ ペールエール」などを販売する。値段はSサイズ880円、Mサイズ1320円、Lサイズ1980円(いずれも税込み)。

SHIBUYA BREWERY醸造責任者の桑原宏幸さんは、「クラフトビールは特に女性の関心が高く、渋谷は若い女性も多く集まる場所。これまでの『とりあえずビール』という飲みニケーションだけでなく、若い世代にも楽しんで来てもらえる場所になりたい」と話す。

東急不動産の都市事業ユニット渋谷事業本部執行役員本部長・黒川泰宏氏も、渋谷サクラステージの飲食エリアについて次のように語った。

「コミュニティが生まれ、クリエイティブなイノベーションなど起こるような仕掛けをしていくようなことを考えて誘致した。いろいろな店舗が混ざり合うなかで、地ビールで人と人とのつながりが新たに生まれることを狙っていきたい」