日本製鉄、助言役にポンペオ氏 米報道、買収計画前進狙う

AI要約

米鉄鋼大手USスチールの買収を目指す日本製鉄が、トランプ前政権国務長官ポンペオ氏を買収に向けたアドバイザーに起用すると報じられた。

日鉄によるUSスチール買収に関する情勢が米大統領選を控えて政治問題化している中、ポンペオ氏の起用により計画を前進させる態勢が整えられる。

トランプ氏や全米鉄鋼労働組合が反対姿勢を示している中、ポンペオ氏の起用が難局打開に向けた戦略の一環として行われる見通し。

 【ニューヨーク共同】米ブルームバーグ通信は19日、米鉄鋼大手USスチールの買収を目指す日本製鉄が、トランプ前米政権で国務長官を務めたポンペオ氏を買収に向けたアドバイザーに起用すると報じた。関係者の話として伝えた。11月の米大統領選を控えて買収が政治問題化する中、計画前進に向けて態勢を強化する。

 日鉄によるUSスチール買収を巡っては、全米鉄鋼労働組合(USW)のほか、大統領選で共和党の正式候補となったトランプ氏も反対の立場を明確にしている。トランプ氏に近いポンペオ氏を起用することで、難局打開に向けて弾みを付ける狙いがあるとみられる。