【日本株】長期保有におすすめの“守り”の「高配当株」を紹介! 13期連続増配で業績も安定している「全国保証」、自社株買いにも積極的な「オープンハウス」に注目

AI要約

 10年配当株のランキングで1位と2位に輝いた「全国保証」と「オープンハウスグループ」に注目!

 「全国保証」は信用保証の大手で、業績安定感と株主還元の充実が魅力的。

 「オープンハウスグループ」は都心部に特化した戸建住宅を手掛け、自社株買いや株主還元を積極的に行う成長企業。

 経営計画に基づいた安定的な配当と持続的な成長が期待される。

 高配当株を長期保有するためには、10年配当度が高く、将来の減配リスクが低い銘柄を選ぶことが重要。

 10年配当度のスコアが高い銘柄が長期保有に適している。

【日本株】長期保有におすすめの“守り”の「高配当株」を紹介! 13期連続増配で業績も安定している「全国保証」、自社株買いにも積極的な「オープンハウス」に注目

 【高配当株】長期保有に最適な「10年配当株」のランキングで1位と2位に輝いた「全国保証」と「オープンハウスグループ」に注目! 

●「QUOカード」の株主優待も魅力的な「全国保証」や、

自社株買いを機動的に行う「オープンハウスグループ」に注目! 

 高配当株を買うなら、長期で保有して配当をもらい続けたい。ただし、業績に問題がある企業の場合、業績が悪くなって減配や無配に転じるリスクがある。そのため、配当利回りの高さだけでなく業績に安定感があり、なおかつ、これまでの配当実績も安定して伸びている銘柄が理想的だ。

 そんな銘柄を割り出すために役立つのが「10年配当度」。10年配当度とは、過去10年の配当実績に加え、業績や企業の規模などを分析し、将来の減配リスクを視覚化した、ダイヤモンド・ザイの独自指標だ。点数が高いほど減配リスクが低いことを意味し、長期保有に向いている銘柄と言える。ここでは、10年配当度が高い株のことを「10年配当株」と呼ぶ。

 ダイヤモンド・ザイ9月号では、配当利回りが3%以上の銘柄を対象として、10年配当度のスコアが高い順にランク付けした「10年配当株ランキング」を公開。ここでは、ランキングの1位と2位に入った2銘柄を紹介していこう(※データは7月3日時点。分析コメントは、ラカンリチェルカの村瀬智一さんと若杉篤史さん)。

 一つ目の銘柄は、10年配当度が95点でトップに輝いた全国保証(7164)だ。

 全国保証は信用保証の大手。なかでも、住宅ローン保証では国内最大級。提携金融機関数は、2024年3月末時点で719にのぼる。配当性向を除き、全項目で満点の評価となった(配当維持・増配・増益・規模は20点満点。配当性向・利益率は10点満点)。

 配当性向は、2026年3月期までに段階的に50%に引き上げるとしており、株主還元の充実を図る。昨今の金利上昇が運用利回りの向上など本業にポジティブに働き、業績には安定感がある。今期も増収増益の予想。周辺事業への進出やM&Aによる成長も模索しており、先行き期待感も十分だ。「QUOカード」やカタログギフトがもらえる株主優待も魅力的。

 続いて紹介するのは、10年配当度が93点でランキング2位のオープンハウスグループ(3288)だ。

 オープンハウスグループは、需要の高い都心部における戸建住宅を中心に手掛ける。10年配当度のチェックでは、利益率を除いて全項目で満点だった。三栄建築設計などの買収を経て、中期経営計画で掲げていた売上高1兆円を前期に達成。新たな中期経営計画では「安定的な配当」を掲げるほか、自社株買いを機動的に行うなど、2026年9月期までの3年間で計1000億円の株主還元を計画している。

 急成長を続けて組織が巨大化しているため、今後はガバナンスやコンプライアンスの強化への取り組みに期待したい。