高配当株で年2000万円! 40代で早期退職を実現した、かんちさん流・投資術

AI要約

かんちさんが株式投資で資産2億円を築いて早期退職を実現した経緯や考えについて紹介。

早期退職を実現するための心構えや資産の逆算方法についての具体的なアドバイス。

配当利回りや優待株を活用して安定的な収入を得ながら、自分年金を増やすかんちさんの投資スタイルについての詳細。

高配当株で年2000万円! 40代で早期退職を実現した、かんちさん流・投資術

最近では、「定年延長」の話題を耳にすることもありますが、一方で、定年前に退職して少しでも長く悠々自適な生活を送りたいと考える人もいるでしょう。しかし、早期退職を実現するためには、具体的にどのような準備や心構えが必要なのか悩むことがあるかもしれません。

そこで今回は、株式投資で資産2億円を築いて早期退職を達成し、『ほったらかしで年間2000万円入ってくる 超★高配当株 投資入門 「自分年金」を増やす最強の5ステップ』(ダイヤモンド社)を出版されたかんちさんに、早期退職のコツや実践されている「高配当株×優待株」の運用手法について、詳しくお話をうかがいました。

■■資産2億円で配当利回りが4%あれば、年収800万円の消防士と同じ収入になる

━━はじめに、かんちさんが株式投資を始めたきっかけを教えてください。

元々、祖母や父親など家族が株式投資をやっていて、自然と株に触れる機会が多かったんです。それがきっかけで私も始めました。株を始めたのは22歳ぐらいの時なので、普通の人より少し早かったですね。

家族に株を教わったわけではないですが、祖母も父も「長い目で見た時良さそうな株をずっと握っている」というスタイルでしたので、私も自然とそういった投資スタイルになりました。

株式投資を始めた具体的な動機としては、「お金に働いてもらって自分は楽したい」という気持ちがあったんだと思います。株を持っていると資産の増減はありますが、配当のある株を買い増していけば、配当金額だけは必ず増えていきます。ですので、「資産額の増減に関わらず配当金を増やそう」という感じでやってきました。

━━ご著書の中でも触れられていましたが、「資産2億円」で早期退職を決めた理由は何でしょうか。

辞めた当時は消防士の仕事をしていましたが、その年収は800万円ぐらいでした。「資産2億円で辞める」というのははじめから決めていたわけではないですが、株の資産が2億円に近づいていたので、「配当利回りが4%あれば、今の年収と同じくらいの収入になるから、辞めても生活は成り立つな」と思い辞めました。

生活費を株の配当で全部まかなえたら仕事を辞めても困りませんので、「生活費をいくら使うか」によって資産何億円で辞めるか決めるということですね。

実は、その前に資産が3億円あった時期もありましたが、リーマンショックでけっこう減ってしまったんです。そうした悪い状況を一通り経験しながらも、その後少しずつ資産が増えていきましたので、「これ以上悪くはならない、もうこれなら大丈夫」と思えたからというのもあります。

━━「資産いくらで辞めるか」というのは、その人の生活費から逆算して決めるのがいいんですね。

そうですね。年間300万円しか使わない独身の人なら、恐らく資産が1億円あれば、「年間300万円の配当+株主優待」で暮らしていけると思います。配偶者や子どもがいて4、5人家族となるとそれだけでは足りず、もう少し必要になる感じですね。

過去の経験から言うと、資産が減っても配当金や優待はそれほど下がらず、しばらくすると資産が回復してきます。ですので、資産が目減りした時のことはさほど気にし過ぎず、「配当金の中で暮らしていけるならそれでいい」と考えています。

資産を取り崩し続けていると、人間はやはり不安になりますので、一番良いのは「取り崩してもお金が増える」という状態にすることです。そもそも、もらう配当以上にお金を使わなければそうなるはずです。