〔米株式〕NYダウ続伸、115ドル高=ナスダックも反発(18日午前)

AI要約

ニューヨーク株式相場は前日に売り込まれた半導体関連銘柄などに買い戻しが入り、続伸。

米利下げ観測を背景に、ダウ平均は3日連続で史上最高値を更新。

米経済指標は強弱まちまちで、半導体大手は好業績を発表。

 【ニューヨーク時事】18日午前のニューヨーク株式相場は、前日に売り込まれた半導体関連銘柄などに買い戻しが入り、続伸している。午前10時現在は、優良株で構成するダウ工業株30種平均が前日終値比115.87ドル高の4万1313.95ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数も56.96ポイント高の1万8053.88と反発している。

 早期の米利下げ観測を背景に、ダウ平均は3日連続で史上最高値を更新して終了。これまで買いが集中していた大型IT株から、より時価総額の小さい銘柄に買いが広がり、相場を一段と押し上げた。この水準では高値警戒感も台頭し、寄り付き直後は売りが先行したものの、間もなくプラス圏に切り返した。

 朝方発表の米経済指標は強弱まちまちだった。最新週の新規失業保険申請が前週比2万件増の24万3000件と、市場予想の23万件を上回り、労働市場の沈静化を示唆。一方、フィラデルフィア連銀地区の7月の製造業景況指数は総合で13.9となり、前月実績(1.3)および市場予想(2.9)を大きく上回った。

 個別銘柄を見ると、半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が1.6%高。この日発表した4~6月期決算は、人工知能(AI)向けの最先端半導体の需要拡大を背景に、純利益が同期としての過去最高、売上高が四半期ベースでの過去最高をそれぞれ更新した。インテルやエヌビディアなど他の半導体大手も連れ高。半面、ヘルスケアや金融セクターはやや軟調に推移している。