小田急「乗務員の宿泊所体験ツアー」なぜ開成駅だったのか 参加者だけでなく実は現場もうれしい企画の裏側

AI要約

開成町は神奈川県西部に位置し、面積は6.55㎢で同県で最も小さい町である。1955年に旧酒田村と旧吉田島村が合併して誕生した。人口は2020年の国勢調査で1万8329人であり、2015年と比べて7.7%増加した。町には古民家「瀬戸屋敷」のひなまつりや「あじさいの里」といった観光資源がある。

小田急電鉄小田原線の開成駅は1985年に開業し、町唯一の鉄道駅である。駅周辺は大規模なマンションや戸建てが建ち並び、成長が著しいエリアである。駅にはロマンスカーNSE(3100形)の展示車両があり、地元の人々から愛されている。

開成駅はロマンスカーNSE(3100形)や周辺施設の活性化を通じて地域の魅力を高めており、観光客や利用者に愛される存在となっている。

小田急「乗務員の宿泊所体験ツアー」なぜ開成駅だったのか 参加者だけでなく実は現場もうれしい企画の裏側

 神奈川県西部に位置する開成町は面積6.55㎢と同県で最も小さい町だ。1955年に旧酒田村と旧吉田島村が合併して誕生した。町名は明治時代に設立された開成小学校に由来する。

 2020年の国勢調査での人口は1万8329人。2015年の調査と比べ7.7%増え、神奈川県内の市町村で増加率トップだった。古民家「瀬戸屋敷」のひなまつりや「あじさいの里」といった観光資源もある。

■小田急で3番目に新しい

 小田急電鉄小田原線の開成駅は1985年に開業した同町唯一の鉄道駅。小田急の中では多摩線のはるひ野、唐木田に次いで3番目に新しい駅だ。2023年度の1日平均乗降人員は1万2389人と、小田急全70駅中で60位。橋上駅舎で2面2線の相対式ホームを備える。

 駅を中心に大規模なマンションや戸建てが目立つ。県西部でとくに成長が目立つエリアで、2019年春にはホームの10両編成対応工事が完成し、急行が停車するようになった。

 駅東口を出てすぐの公園にはロマンスカーNSE(3100形)の姿がある。1963年に登場したNSEは運転席を2階に配置した展望席が特徴。展示されているのは2001年に小田急から町に譲渡された新宿方の先頭車で、「ロンちゃん」の愛称が付けられている。

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 ロンちゃんは2023年5月に塗装を全面的に塗り替えて装いを新たにした。毎月第2・第4日曜日のほか、6月の「あじさいまつり」開催期間中や、夏休み中の土日などには車内も公開する。普段の開成駅は特急は通過するばかりだが、あじさいまつりの間の土日には開成駅に一部が臨時停車するなど、ロマンスカーになにかとゆかりのある駅でもある。

 一方、西口ロータリーからは、富士フイルムの事業所方面などへのバスが出ている。スーパーマーケットの「マックスバリュ」も駅前すぐの場所に。開成駅の駅員、小田原管区主任の藤林克則さんは「24時間営業で、出勤前や休憩時間に買い物に行くのに重宝する」と話す。

 藤林さんは「新松田から小田原までの区間にある駅は昔ながらの雰囲気でお年寄りからの問い合わせも多い印象だが、開成駅は周りに新しい世帯が多く、通勤通学利用の割合が大きい」と駅の特徴を語る。