ドンキ店員、同郷ブラジル人のロマンス詐欺被害防ぐ「人として当然のこと」 岐阜・美濃加茂市

AI要約

加茂署は、SNSで恋愛感情を利用した国際ロマンス詐欺を未然に防ぐために、MEGAドン・キホーテUNY美濃加茂店の店員が一人の男性を警戒し、被害を回避した。

詐欺被害を未然に防いだ店員には署長感謝状が送られ、男性も無事に冷静さを取り戻し、女性の連絡先を消去した。

店員の機転と親身な対応が被害を防ぐ重要性を示し、地域社会への貢献が評価された。

ドンキ店員、同郷ブラジル人のロマンス詐欺被害防ぐ「人として当然のこと」 岐阜・美濃加茂市

 交流サイト(SNS)で恋愛感情を抱かせて金銭をだまし取る国際ロマンス詐欺被害を未然に防いだとして、加茂署は、美濃加茂市野笹町のMEGAドン・キホーテUNY美濃加茂店の店員でブラジル国籍のクマガエ・セーハ・スエレンさん(33)=同市=に署長感謝状を贈った。

 署によると、6月19日午後4時40分ごろ、ブラジル国籍の40代男性=同市=が、電子マネーカードを購入しようと来店。クマガエさんがポルトガル語で理由を尋ねると、男性は「SNSで知り合った日本人女性から買ってほしいと言われた」と答え、慌てた様子だった。さらに「女性はイラクで軍医をしており、現金を没収されたので15万円が必要」と説明したため、作り話による詐欺と確信して署に連絡した。

 署員と話すうちに男性は落ち着き、女性の連絡先をスマホから消去し「ありがとう」と笑顔を見せた。

 感謝状を受けたクマガエさんは「人として当たり前のことをしただけ。被害を防ぐことができてよかった」と話し、戸松和巳署長は「親身になって話を聞いたことが被害防止につながった」とたたえた。