チャールズ・シュワブ株急落、時間をかけて事業を縮小すると表明

AI要約

チャールズ・シュワブの株価が急落し、事業縮小を余儀なくされた理由が明らかになった。

シュワブはオフバランスシートの取り決めを強化し、パートナーシップを活用して資本効率を改善する方針を示した。

会社は利益を守りつつも、小規模な銀行になる可能性があり、顧客ニーズに対応しつつ経済性を重視している。

チャールズ・シュワブ株急落、時間をかけて事業を縮小すると表明

(ブルームバーグ): 16日の米株式市場で金融サービス会社チャールズ・シュワブが急落。日中ベースでは、昨年に起きた地方銀行危機以来の大幅安となった。利益を守るために事業を縮小せざるを得ないと警告した。

ウォルト・ベッティンジャー最高経営責任者(CEO)はアナリストとの電話会見で、今後は顧客の預金を保管する上でオフバランスシートの取り決めに一段と依存する計画だと述べた。トロント・ドミニオン銀行のようなパートナーに頼ることで、シュワブは資本をもっと効率的に活用できるようになると、同氏は続けた。

「こうしたさまざまな行動によって、時間とともにここ近年よりもいくらか小規模な銀行になるはずだ。顧客のバンキングニーズに応じる能力を維持しつつ、資本集約度を低下させ、さらには銀行を所有することから生み出せる経済性を守る」と同CEOは述べた。

チャールズ・シュワブの株価はニューヨーク時間午前11時56分現在、前日比8.9%安。2023年3月以来の大幅下落となった。

16日の発表によると、4-6月(第2四半期)の新規証券口座開設数は98万5000件。前年同期の96万件から増加したが、ブルームバーグがまとめたアナリスト予想の104万件に届かなかった。

4-6月の純利益は13億3000万ドルと、アナリスト予想平均の12億3000万ドルを上回った。1株当たり利益は66セントで、こちらも市場予想を上回った。

原題L:Charles Schwab Sinks After Vowing to Shrink Bank Over Time (1)(抜粋)

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