漁獲枠1.5倍に “黒いダイヤ”クロマグロが安くなる?

AI要約

国際会議で大型マグロの漁獲枠が1.5倍に増やす合意が出され、マグロの値段が安くなる可能性がある。

漁獲制限と資源管理の取り組みにより、太平洋のクロマグロの資源量が回復傾向にあり、市場に影響を与えることが期待されている。

日本一のマグロ消費地である静岡市の経営者や顧客は、価格上昇に歓迎し、価格が安定すれば消費拡大が期待される。

漁獲枠1.5倍に “黒いダイヤ”クロマグロが安くなる?

7月16日の国際会議で、大型マグロの漁獲枠を1.5倍にすると合意しました。マグロの値段が安くなるかもしれません。

獲れたてのマグロがこれでもかと乗ったどんぶり。黒いダイヤの異名を持つ“クロマグロ”

「甘くておいしい」「めちゃくちゃおいしいです」

年々、値段が上がり続けている高級魚が…安くなるかもしれません。

太平洋のクロマグロは、乱獲などの影響で資源量が一時大きく減少。国際的に資源管理に取り組んだ結果、現在は回復傾向にあります。

7月10日から北海道で始まった、漁獲枠などを話し合う国際会議。資源が回復傾向にあるいま、水産庁は大型魚の漁獲枠を1.5倍に増やすことで合意したと発表しました。

マグロの値下げを心待ちにしている町がありました。あんなマグロもこんなマグロも安くなるかもしれません。

マグロ消費量日本一の町、静岡市。確かに近年マグロの価格は上がり続けていました。

河岸の市みやもと 宮本 樹 代表

「マグロ全体で大体2倍は変わっている。マグロが海外で食べられるようになったのがマグロの値段が上がるきっかけになったのかな」

漁獲制限に海外での人気も重なり、あがり続けてきたマグロの価格。

15年前1キロ1500円ほどだったものが、2500円を超えています。漁獲制限が緩和されることで、安くなることに期待を寄せています。

買い物客

「うれしい。大好きなのでどんどん食べちゃうと思う」

河岸の市みやもと 宮本 樹 代表

「物価が上がっている中、店内で食事される方も『やっぱり値段がね…』という客も結構いる。マグロの値段が下がってくれたらそれなりの値段で提供できるので僕らもありがたい」

こちらの店は死活問題です。本マグロの中トロが、器からあふれんばかりのどんぶり。さくさくのマグロカツがついて、お値段2580円。

まぐろ王国 大ちゃん 佐々木 大輔 店主

「原価率でいうと約90%でどんぶりはやっている。うちは中トロと言っても大トロに近い脂の多い部分。結構食べ応えがある」

京都から

「これを食べにここまで来た」

東京から

「脂のノリもすごくいいし、求めていたもの以上のどんぶりでうれしい」

マグロの価格高騰で原価率90%までいってしまったどんぶり。仮に安くなれば、規格外の原価率も少しは下がるかもしれません。

まぐろ王国 大ちゃん 佐々木 大輔 店主

「マグロの値段が下がるならそれは(どんぶりの)値段に反映させてリーズナブルに食べてもらいたいので期待している。スーパーでも真っ先にカゴに入れてもらえるような身近な存在になったらいい」

漁獲枠が適用されるのは来年からとなる見込みで、水産庁は今後の価格動向をみていくとしています。