バイクのハンドル「セパハン」と「クリップオン」何が違う?

AI要約

バイクのハンドルは、パイプハンドルとセパレートハンドルに大別される。

セパレートハンドルには、クリップオンハンドルという左右別々のハンドルがあり、レーシングマシンで用いられる。

クリップオンハンドルはポジション調整が容易であり、カスタムバイクにも使用されるが、違法改造のリスクもある。

バイクのハンドル「セパハン」と「クリップオン」何が違う?

 バイクのハンドルは、大別するとパイプハンドル(バーハンドル)とセパレートハンドルがあります。パイプハンドルは、文字通り筒状の金属パイプを曲げて作られたハンドルで、ネイキッド車やクルーザー(アメリカン)、オフロードモデルなど多くのバイクに使われています。

 対するセパレートハンドルは、かつてはレーサーレプリカと呼ばれ、現代ではスーパースポーツに分類される、レーシングマシンのようなカウリングを纏ったバイクが主に装備しています

 パイプハンドルが1本の繋がったパイプなのに対し、セパレートハンドルは左右のハンドルバーが分かれた(separate:セパレート)形状になっています。車両によって、ハンドルはトップブリッジの上か下に装着されていますが、左右で分離された構造のハンドルは、いずれもセパレートハンドルになります。

 それでは、セパレートハンドルを「クリップオンハンドル」(略してクリップオン)と呼ぶのはナゼでしょう? というか、同じモノなのでしょうか?

 まず、クリップオンハンドルは左右別々なので、セパレートハンドルに含まれます。そして、フロントフォーク(正立式フォークの場合はインナーチューブ、倒立式フォークの場合はアウターチューブ)を掴んで留める(clip:クリップ)構造のモノを、クリップオンと呼んでいます。

 クリップオンハンドルは、レーシングマシン特有の低く伏せた前傾ポジションを作るために生れました。ライダーの体格や乗り方に合わせて、ハンドルの高さや絞り角度を調整しやすいのも特徴です。

 そのため昔の英国では、パイプハンドルのアップライトなライディングポジションのバイクにクリップオンハンドルを装着して、レーシングマシンのように仕上げる「カフェレーサー」も流行しました。日本でも流行りましたが、このカスタムは車両寸法が変わってしまうため、違法改造(整備不良)で違反切符を切られることも少なくありませんでした。