この45年落ち走行距離8万2千kmの500TE AMGなんぼ?超希少なメルセデス 500TE AMGがオークションに

AI要約

メルセデスS123のコンプリートコンバージョンは、ほんの一握りしか製造されなかったと言われている。AMG仕様の希少なエステートであり、オリジナリティに疑問がある。

アファルターバッハで生産されたオリジナルか、アメリカのディーラーによって改造されたかは不明だが、このAMGは特別なコレクションの一部である。

現在オークションにかけられているこの「メルセデスS123」は、70年代から90年代のAMG車の中でもほんの一握りの存在であり、興味深い歴史を持つ車である。

この45年落ち走行距離8万2千kmの500TE AMGなんぼ?超希少なメルセデス 500TE AMGがオークションに

メルセデスS123のコンプリートコンバージョンは、ほんの一握りしか製造されなかったと言われている。このエステートは最高17万ユーロ(約2,890万円)の値がつくと予想されているが、果たしてこのAMGは本当にオリジナルなのだろうか?

初期のAMGモデル、いわゆる合併前のAMGは、近年ますます人気が高まっており、特にアメリカではコレクターズアイテムとなっている。

現在、オークションハウス、ボナムズ(Bonhams)では特別な「メルセデスS123」がオークションにかけられており、ハンマープライスが期待されている。しかし、このエステートカーはオリジナルなのだろうか?

「メルセデス 500TE AMG」は、”AMG Rediscovered(AMG再発見)”オークションの一部であり、数多くの希少なメルセデスと、ステアリングホイールからボディキット一式に至るまで、膨大な種類のパーツで構成されている。この多層的なコレクションは、ガレージのオーナーでありメルセデスの熱狂的ファンでもあるバリー テイラーが、何十年にもわたって400点ものパーツ(所有車の20台を含む)を丹念に収集したものだ。2020年にテイラーが亡くなった後、彼のコレクションはオークションにかけられることになった。

目玉のひとつは、外装色「アストラルシルバーメタリック」の「メルセデス 500TE AMG」だ。この「S123」は、AMGがまだメルセデスの傘下に入っておらず、顧客がアファルターバッハに車両を送ることができた時代のものだ。そのため、70年代、80年代、90年代のAMG車のドキュメントは、管理されたいないことが多い。

この個体もそうである。専門家によれば、「メルセデスS123 AMG」のコンプリートコンバージョンはほんの一握りしかないという。その中には、サルーン2台、Tモデル2台、クーペ1台が含まれる。この「S123」がその2台のうちの1台かどうかは定かではないが、少々疑わしい。

アメリカのディーラーによって改造された可能性が高い。アファルターバッハで生産されたオリジナルであれ、アメリカで改造されたものであれ、AMG仕様の「S123」が希少であることは明らかだ。当初は「280 TE」として1979年に納車されたが、2.7リッター直列6気筒エンジンは廃棄され、「Sクラス」のV8(M117)に置き換えられた。