ECB、レバレッジドファイナンス調査の結果通知を先送りへ-関係者

AI要約

欧州中央銀行(ECB)は高リスク融資に対する大規模な調査の結果通知を遅らせる見通しだ。ECBはレバレッジドファイナンス検証の最終結果通知を少なくとも9月まで延期する公算が大きい。

調査対象となった複数の銀行から検証作業の実施方法について異例の大きな批判を受け、ECBは批判への直接的な対応として延期を決定したという。

調査はサンタンデール銀行、BNPパリバ、ドイツ銀行、インテーザ・サンパウロ、ソシエテ・ジェネラル、ウニクレディトなど合計10数行が対象になった。

(ブルームバーグ): 欧州中央銀行(ECB)は高リスク融資に対する大規模な調査の結果通知を遅らせる見通しだ。調査について複数の銀行が示した不満を認めた格好になる。

ECBの規制監督で銀行の不満再燃、レバレッジド融資の調査が引き金

事情に詳しい関係者によると、ECBはレバレッジドファイナンス検証の最終結果通知を少なくとも9月まで延期する公算が大きい。当初は今月あたりの通知を予定していた。

調査対象となった複数の銀行から検証作業の実施方法について異例の大きな批判を受け、ECBは批判への直接的な対応として延期を決定したと、非公表の情報だとして匿名を要請した関係者は述べた。

ECBはまた、銀行に求める貸倒引当金の積み増しを今年に入り銀行側に暫定的に伝えていた規模よりも縮小する可能性が高い。ECBは調査で生じた不満への解決策について、対象の銀行と連絡を続けていると、関係者の2人は語った。

ECB報道官はコメントを控えた。

関係者によると、調査はサンタンデール銀行、BNPパリバ、ドイツ銀行、インテーザ・サンパウロ、ソシエテ・ジェネラル、ウニクレディトを含む欧州銀のほか、バンク・オブ・アメリカ(BofA)、HSBCホールディングス、JPモルガンの欧州部門など合計10数行が対象になった。

HSBCからはコメントの要請に対する応答がなかった。その他の銀行はコメントを控えた。

原題:ECB Set to Delay Risky Loans Probe Findings on Bank Backlash (1)(抜粋)

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