MTで操れるトヨタのコンパクトスポーツカー「GR86」が進化! “グリーンのボディ×ブラウンの内装”がおしゃれな限定車も注目です

AI要約

TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は、2024年8月1日に発売予定の新型「GR86」の商品改良を発表。同時に、200台限定の特別仕様車「RZ“リッジグリーンリミテッド”」も登場する。

新型「GR86」は、モータースポーツからのフィードバックを活かして足回りやパワーステアリング、エンジニントルクの制御などの改良を行い、更なる運転の楽しさと快適さを追求している。

一方、「RZ“リッジグリーンリミテッド”」は200台限定で、シックなエクステリアとブレンボ製ブレーキ、ザックス製ショックアブソーバーなどの走行性能にもこだわった仕様となっている。

MTで操れるトヨタのコンパクトスポーツカー「GR86」が進化! “グリーンのボディ×ブラウンの内装”がおしゃれな限定車も注目です

 TOYOTA GAZOO Racing(トヨタ ガズー レーシング、以下TGR)は、2ドアのコンパクトスポーツクーペ「GR86」の商品改良を実施。2024年8月1日の発売をアナウンスしました。

 併せて、同年10月頃より200台限定で発売される特別仕様車「RZ“リッジグリーンリミテッド”」の詳細についても明らかにしています。

 果たして新型「GR86」はどんなモデルに仕上がっているのでしょうか?

「GR86」は、2012年に誕生した「86(ハチロク)」を前身とする2ドアのコンパクトスポーツカーです。トヨタ自動車とスバル(スバル版は「BRZ」)が共同開発されたモデルであり、2代目に当たる現行モデルは2021年に誕生しました。

 その際「86」は、トヨタが手がけるスポーツカーブランド・GRよって展開されることになり、ネーミングも新たに「GR86」へと変更されています。

「GR86」はスバル「BRZ」とクルマのベースを共有しながら、「ドライバーが意のままに操れる“手の内感”」や「限界域でのリニアな応答、キビキビした走り」といった“GRらしい走りの味”を獲得。多くのクルマ好きから高い評価を獲得しています。

 今回の商品改良は、「GR86」で参戦を継続している、さまざまなモータースポーツからの“学び”を反映しているのがポイント。レースという極限の環境でクルマを鍛えるプロドライバーからのフィードバックを生かし、“GRらしい走りの味”にさらに磨きをかけています。

 まず肝心の足回りは、ショックアブソーバーの減衰特性を改良。スポーツカーらしいダイレクトなハンドリングレスポンスはそのままに、接地感を向上させています。

 加えて、より意のままに“ドライバーと対話できるクルマ”を目指し、パワーステアリングの特性を改良。さまざまなモータースポーツでの“使われ方”を想定し、俊敏なレスポンスと操舵安定性を両立させるとともに、限界域におけるステアリングフィールを向上させています。

 またMT車では、モータースポーツで求められるブリッピング操作のしやすさに着目し、エンジントルクの制御を変更。アクセル操作に対してよりダイレクトなレスポンスが得られるスロットル制御とし、限界域での扱いやすさを向上させています。

 対するAT車では、モータースポーツに参戦するユーザーからのリクエストに応え、ダウンシフト操作時におけるエンジン回転数の許容領域を拡大。より広いトルクバンドを活用したスポーツ走行を楽しめるようにしています。

 そのほか、「RZ」、「SZ」の両グレードにはタイヤ空気圧警報システムを標準設定。さらに「RZ」グレードには、デイタイムランニングライトを標準設定しています。

●シックでおしゃれなコーディネートの特別仕様車

 そんな新しい「GR86」は、200台限定の特別仕様車もトピックです。それが、新たにカラーバリエーションに加わった“リッジグリーン”のボディカラーに、専用のパーツ類を組み合わせた「RZ“リッジグリーンリミテッド”」です。

 この特別仕様車のベースモデルは「RZ」グレードで、ボディカラーには上記した“リッジグリーン”を採用。ブロンズ塗装が施された専用ホイールを組み合わせることでシックなエクステリアを演出しています。

 インテリアでは、ブラック&“タンカラー”でコーディネートしたフロントシートが印象的。また、“タンカラー”のステッチ類、キャストブラック塗装を施したインストルメントパネルモール、ダイヤル式ヒータースイッチ+ピアノタッチスイッチ+オーナメント、ブラック仕上げのVSCオフスイッチ+走行制御モードスイッチ(AT車)+TRACKスイッチ、専用のドアトリム刺しゅうなども採用しています。

 加えてメカニズム面においても、ブレンボ製のベンチレーテッドディスクブレーキやザックス製のショックアブソーバーを標準装備。走りにもこだわった仕様としています。

 この「RZ“リッジグリーンリミテッド”」は200台限定。GRブランドの地域拠点であるGR Garageにおいて、2024年7月28日まで抽選受付をおこなっています。

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 モータースポーツを起点とした“もっといいクルマづくり”に取り組んでいるTGR。その最新モデルである新型「GR86」がどんな乗り味に仕上がっているのか、試乗できる日が楽しみです。