トヨタ、「GR86」のアブソーバー減衰特性など改良 200台限定の「RZ“Ridge Green Limited”」も抽選開始

AI要約

TOYOTA GAZOO Racingは7月12日、一部改良を行なった「GR86」の注文を開始。発売日は8月1日。価格は293万6000円~361万6000円。

新たにカラーバリエーションに加えたリッジグリーンをボディカラーに用いた特別仕様車「RZ“Ridge Green Limited”」の抽選申し込み受付中。他にも走行性能の向上や装備の追加なども実施。

GR86の一部改良内容やRZ“Ridge Green Limited”の特別装備について詳細解説。

トヨタ、「GR86」のアブソーバー減衰特性など改良 200台限定の「RZ“Ridge Green Limited”」も抽選開始

 TOYOTA GAZOO Racingは7月12日、一部改良を行なった「GR86」の注文を開始した。発売日は8月1日。価格は293万6000円~361万6000円。

 また、新たにカラーバリエーションに加えたリッジグリーンをボディカラーに用い、専用ブロンズホイールやインテリアに専用刺繍をあしらった特別仕様車「RZ“Ridge Green Limited”」の抽選申し込みを7月12日~7月28日に受け付ける。10月ごろから200台限定で販売するとしており、価格は6速MTが389万7000円、6速ATが399万5000円。

■ 一部改良で接地感や操舵レスポンス、リニア感を向上

 今回の一部改良では、GR86を用いて参戦を継続しているさまざまなモータースポーツからの学びを反映。レースという極限の環境でクルマを鍛えるプロドライバーからのフィードバックを生かし、アブソーバー減衰特性やEPS制御の改良、スロットル特性の変更(MT)、ダウンシフト操作時における許容領域の拡大(AT)などにより、接地感や操舵レスポンス、リニア感を向上させるなど「GRらしい走りの味」に磨きをかけた。

 走行性能について、MT/AT共通事項としてアブソーバー減衰特性を改良し、スポーツカーらしいダイレクトなハンドリングレスポンスはそのままに接地感を向上させることに成功。また、より意のままに「ドライバーと対話できるクルマ」を目指してEPS特性を改良。さまざまなモータースポーツでの使われ方を想定し、俊敏なレスポンスと操舵安定性を両立させ、限界域におけるステアリングフィールを向上させたという。

 さらにMT車ではモータースポーツで求められるブリッピング操作のしやすさに着目し、エンジントルク制御を変更。アクセル操作に対してよりダイレクトなレスポンスが得られるスロットル制御を採用し、限界域での扱いやすさを高めた。AT車ではダウンシフト操作時におけるエンジン回転数の許容領域を拡大することで、より広いトルクバンドを活用したスポーツ走行を可能にしている。

 そのほかタイヤ空気圧警報システムをRZ/SZに、デイタイムランニングライトをRZにそれぞれ標準設定した。

■ 特別仕様車「RZ“Ridge Green Limited”」

 RZ“Ridge Green Limited”はリッジグリーンをボディカラーに用いた特別仕様車。特別設定色の18インチブロンズホイール(215/40R18)、ハードな状況下でも安定した制動力を発揮するブレンボ製ベンチレーテッドディスクブレーキ(フロント4ピストン、リア2ピストン)、減衰力を高次元で最適化して快適性と安定性を両立するSACHS(ZF)アブソーバーを特別装備する。

 また、インテリアでは運転席・助手席ショルダーパッド部に特別仕様車の専用刺繍が施されるとともに、専用ブラック×タンという特別な内装色を採用。フロントシートはブラック&タン、インストルメントパネルモールはキャストブラック塗装(助手席側)とし、ステアリングホイール/シフトブーツ/パーキングブレーキレバー&ブーツ/フロントシート/ドアアームレストにはタンステッチが与えられる。