一体どうすればいい? バイクでの走行中に突然雨が降ってきたときの対処法

AI要約

梅雨時期から初夏にかけては、日本各地で雨の日が増える。急な雨に備えて、バイク乗りが注意すべきポイントや対処法を紹介。

走行中に雨が降ってきた場合、速度を落とし視界や路面の状況に注意。撥水コーティング剤を使用し、雨具も準備することが重要。

雷を伴う雨の場合は一時的に避難を。安全を確保しながら、雨に対する適切な行動を心がけよう。

一体どうすればいい? バイクでの走行中に突然雨が降ってきたときの対処法

 梅雨時期から初夏にかけては、日本各地で雨の日が増えます。なるべく雨の日にはバイクには乗りたくないというライダーも多いと思いますが、ツーリング中に予期せぬ雨に見舞われることは少なくありません。

 突然雨が降り始めると視界が悪くなることはもちろん、路面状態も悪化するためバイクのハンドリングには細心の注意を払う必要があります。また雨季は天気の変化が非常に早く、局地的な天候も異なりやすいため、ツーリング前の天気予報チェックは欠かせません。

 とはいえ、最新の気象情報でも予測しきれない急な雨を避ける事は困難です。またロングツーリングともなれば、晴れた朝からスタートしても、突然雨に降られることもあるでしょう。

 では、走行中に突然雨が降ってきたら、どのように対処すればよいのでしょうか。

 まずひとつ目の対処方法としては、バイクの速度を落とすこと。

 雨が降ったからといって走行中に突然転倒するという可能性は低いものの、雨が原因で視界が悪くなり、ほかの車両や歩行者の発見が遅れる危険性は高まります。

 また、視界が悪化することを考慮して、ヘルメットのシールドには撥水コーティング剤を事前に塗っておくのもポイント。雨水がシールドに付着しにくくなり、雨の日でもクリアな視界を確保することができます。

 ふたつ目のポイントは、路面の状況を注意深く観察すること。

 濡れた路面はタイヤのグリップ力を低下させるため、急発進や急ブレーキなど「急」がつく動作は避けるのが無難です。さらに、雨の日の白線やマンホール、グレーチングは特に滑りやすいので、これらの上はなるべく避けて慎重に走行するようにしましょう。

 いつ雨に降られても大丈夫なように、雨具を準備しておくことも重要なポイント。普段からコンパクトに折りたためるレインスーツを携行しておけば、雨が降ってもずぶ濡れになることなく快適にツーリングを続けることができます。

 雨具は不快な濡れ感を防ぐだけでなく、体温の低下を防止する役割もあるため、クルマと違い身一つで走るバイク乗りなら、必ず用意しておきたいアイテムです。

 なお、雷を伴う雨の場合は一時的に避難することがおススメ。雨が多くなる季節は雷も発生しやすい傾向にあります。そのため、運転中に雷雲が近づいてきたらバイクから降りて、できるだけ高い建物や橋の下などの安全な場所に身を隠しましょう。

 これらの対策を講じることで、雨が降り出してもパニックにならず、ツーリングの安全性を大幅に向上させることができます。