薬剤師の平均年収はいくら?50歳代後半では723万6900円に。訓練期間や労働条件もチェック
薬剤師は薬の管理や調合、服薬管理を担当する専門家であり、業務内容や平均年収などについて紹介されている。
薬剤師の業務は調剤や患者への服薬管理だけでなく、薬の安全性や有効性に関する取り組みも行っている。
薬剤師の平均年収は比較的高く、50歳代後半でピークを迎えることが示されており、高収入が見込まれる。
薬剤師は「薬学の専門家」として、薬の管理や調合、患者さんに対して服薬管理を行います。医療機関において重要な職種である薬剤師ですが、具体的な平均年収や業務内容についてはあまり知られていません。
そこで本記事では、薬剤師の平均年収や業務内容、労働条件などについて紹介していきます。
塾などの夏季講習が始まるこの時期。お子さんの進路情報について情報を集めている方も多いでしょう。
本記事では、薬剤師になるための訓練期間についても紹介しているので、キャリア検討をしている方は参考にしてください。
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まずは、薬剤師の業務内容から見ていきましょう。
薬剤師は病院や薬局などで薬の管理を行う仕事ですが、代表的な業務は「調剤」であり、医師が出した処方を確認し正確に薬を調合する役割を担っています。
また、医師から処方された薬の副作用や、併用する薬との相互作用などについて、患者さんそれぞれの体質や既往歴などと照らし合わせながら、安全に服薬できるか確認します。
勤務先が病院の場合、医薬品の在庫管理や記録を行うだけでなく、患者さんの体調変化に応じて薬の量の変更を提案したり、外来で服薬指導をしたりするのも薬剤師の仕事です。
なお、超高齢社会に突入している日本において、高齢者の健康管理が大きな課題となっており、近年では「かかりつけ薬局」が普及しつつあります。
このように薬剤師は、薬の飲み合わせや処方内容の確認など、薬に関する患者さんの安全性や薬の有効性につながる取り組みを行っています。
医療機関や患者にとって欠かせない存在である薬剤師ですが、平均年収はいくらくらいなのでしょうか。
次章にて、薬剤師の給与事情について見ていきましょう。
厚生労働省の公表している資料によると、薬剤師の平均年収は577万9000円となっています。
国税庁の「民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の平均年収は458万円であることから、薬剤師の平均年収は比較的高い水準であることがわかります。
なお、薬剤師の年代別における年収は下記のとおりです。
●薬剤師「年齢別年収」一覧表
・20~24歳:349万9200円
・25~29歳:470万6400円
・30~34歳:554万700円
・35~39歳:648万1900円
・40~44歳:624万900円
・45~49歳:612万9200円
・50~54歳:689万9700円
・55~59歳:723万6900円
・60~64歳:570万9900円
・65~69歳:603万7000円
・70歳~:492万5900円
30歳代後半頃から年収600万円以上となり、50歳代後半で年収はピークを迎え平均年収723万6900円となります。
国税庁の同調査による各年代の平均年収と比較しても、薬剤師の平均年収のほうが上回っている部分が多いことから、薬剤師の年収の高さがうかがえます。
次章では、薬剤師になるための訓練期間や方法についてチェックしていきましょう。