2030グループ長期ビジョンを提示した丸運の収益、積極投資に期待 米株高と円安追い風、日本株は「堅調」続く

AI要約

米国株式市場と日本株式市場が非常に強い動きを見せている。 米国ではナスダック総合株価指数とS&P500種株価指数が最高値を更新し、日本では日経平均が史上最高値を更新。

日本株は米株高と円安を追い風にしっかりとした展開を見せており、調整のタイミングでは積極的な押し目買いが推奨されている。

丸運(9067)は2030年のビジョンに注目。営業収益や経常利益の目標達成に向け、M&Aを含む積極投資や株主還元の強化を進めている。

【トラトラ株】

日米株式市場ともに非常に強い動きとなっている。7月10日の米株式市場では、ナスダック総合株価指数の終値は18647・45ポイントと、7日連続で最高値を更新した。また、S&P500種株価指数の終値は5633・91ポイントと連日で最高値を更新し、初めて5600ポイント台に乗せた。

一方、日本では11日の日経平均の終値が4万2224円02銭と、連日で史上最高値を更新した。当面の日本株については、米株高と円安を追い風に堅調な展開が続く見通しだ。もちろん、足元の急ピッチな上昇に対する調整はあるだろう。そのタイミングでの「積極的な押し目買い」をおすすめする。

まず、丸運(9067)は「2030丸運グループ長期ビジョン」で2030年のありたい姿を提示している。これが注目ポイント。営業収益は600億円以上、経常利益は20億円以上を達成することを目標としている。また、営業強化分野と次期成長分野にM&Aを含む総額120億円の積極投資を行っていくとしている。

そして、30年までのできるだけ早い時期に、ROEを「5・5%以上」にすることを目指し、PBRの改善に取り組んでいく方針だ。さらに、株主還元の強化として、24年3月期以降、連結配当性向50%以上をメドに配当を実施し、安定的な配当の継続にも配慮。単年度1株8円の配当を下限としている。

レゾナックHD、次世代半導体分野で海外展開へ

次にレゾナック・ホールディングス(4004)は、次世代半導体パッケージ分野において、日米の材料・装置などの企業10社によるコンソーシアム「US―JOINT」を米シリコンバレーに設立する。これが注目ポイント。

半導体の製造装置・材料メーカーの枠を超えて日本で進めてきた半導体パッケージ技術開発のコンソーシアム「JOINT」と「JOINT2」の取り組みを、米国企業も交えて海外に展開する計画だ。25年の稼働開始を目標に、24年からクリーンルームや装置導入などの準備を開始する。

ChordiaTherapeuticsに有望がん治療薬