「USJ」の舞台裏に独占密着!最も暑い夏…熱中症との闘い

AI要約

今年は史上最も暑い夏となる可能性が高い。熱中症の救急要請が増加し、熱中症対策が重要となっている。

テーマパークや消防隊など様々な組織が熱中症対策に取り組んでおり、エンタメと予防の両立を図っている。

熱中症は屋内外で起こり得るため、早期の医療機関搬送が重要である。自宅や学校でも熱中症に注意が必要。

「USJ」の舞台裏に独占密着!最も暑い夏…熱中症との闘い

今回のテーマは、「史上最も暑い夏へ」。

日本列島は災害級の猛暑に襲われ、今年は「史上最も暑い夏」となりそうだ。全国の消防指令センターには、6月中から熱中症疑いの救急要請が相次いでいる。

一方、夏休みシーズンに多くの客が訪れる人気のテーマパークは、猛暑から客やクルーを守る特別チームを結成し、エンタメと熱中症予防の両立を狙う。

この夏を快適に過ごすにはどうしたらいいのか…熱中症対策の最前線を追った。

人口増加率全国1位(2023年1月)の街、茨城県・つくば市。茨城県は、去年熱中症の救急搬送で過去最多を記録。今年もすでに、熱中症疑いの救急搬送が増えている。

つくば市消防本部は市内8カ所にある消防拠点の中枢。暑くなり始めたこの時期、救急隊に欠かせないのが、患者の脇や太い血管にあてる保冷剤だ。中央消防署・救急隊の杉浦一さんは、「熱中症は屋内外で起こり得る病態なので、最善を尽くして、早期に医療機関に搬送したい」と話す。

6月下旬。真夏日に迫る暑さとなったこの日、救急隊に出動要請があった。呼吸が苦しいと訴える高齢者からの通報で、現場に到着すると、玄関先でぐったりと座り込む女性の姿が。救急隊が「何をしたら苦しくなったの?」と尋ねると、「テレビを見ていたら……」と女性。その後は女性を担架に乗せ、救急車で運んだ。

熱中症というと屋外のイメージがあるが、自宅で発症する人が約4割を占めている。本格的な夏を迎える前から、体調不良を訴える人が増えているのだ。

さらに「男子生徒が体育の授業中に熱中症気味になり、意識がもうろうとしている」との電話が。学校での熱中症も増加傾向にあり、去年は全国で4000人を超えた。

熱中症は、体温を調節する機能が働かなくなり、体に熱がこもることで起こる。重症化すると、意識障害やけいれん、死亡するケースも。去年、熱中症で亡くなった人の数は、全国で1600人を超えた。

6月24日。関東で今年初めて“熱中症警戒アラート”が発表されたこの日、筑波記念病院(茨城県・つくば市)に救急車が到着した。運ばれたのは、熱中症が疑われる40代の男性。

意識はあるが目はうつろだ。男性は、炎天下で長時間にわたり建設作業をしていたという。

救急科 医師・阿部智一さんは、摂取した水分量や汗の量を確認すると、看護師に点滴を指示した。