物価高、95%が実感 8回連続で9割超え 日銀調査

AI要約

日本銀行による6月の生活意識に関するアンケート調査結果が発表された。

物価上昇に不安を抱える人が増加し、物価変化や将来の見通しに関する懸念が高まっている。

暮らし向きの指標も悪化し、経済状況への不安が広がっていることが示唆されている。

 日銀が12日発表した6月の「生活意識に関するアンケート調査」によると、1年前に比べて物価が「かなり上がった」「少し上がった」と回答した人の割合は計95.0%と、前回4月調査の94.4%から上昇した。

 急速な円安進行を背景に生活必需品の値上げが続く中、8回連続で9割を超えた。

 1年前と比べて物価がどの程度変化したかを聞いたところ、回答の平均値はプラス15.7%と、前回のプラス14.2%から上昇。1年後の物価については、87.5%が「上がる」と予想し、2008年6月調査以来の高水準だった。

 現在の暮らし向きについては、「ゆとりが出てきた」から「ゆとりがなくなってきた」の割合を引いた「暮らし向きDI」はマイナス52.1で、前回のマイナス44.2から悪化した。